
サガテレビ
上峰町が2年前から発掘調査を行っている鎮西山の山頂の城跡で、高度な土木技術を示す遺構が発見され、徐々に城跡の姿が明らかになってきました。
鎮西山は、上峰町の最高峰の山で平安時代末期に九州を平定したと伝えられている武将・源為朝が拠点にしていたという伝説があり、2年前から発掘調査が続けられています。
これまでの調査で、山頂の平らな場所に中世のものとみられる円形の柱や長方形の柱の跡が確認されたこと、また、当時の造成工事の技術が現代でも使われていることなどが明らかになりました。
【上峰町教育委員会 宗雲英則文化課長】
「平坦な面をつくる時に、山の頂上部分を削り、さらに階段状に土を削って、その上に削った土を乗せていく。土が滑って落ちないような工夫がされている。今の宅地の造成でも使われている方法。その当時から高度な技術を使っていた」
調査は2月いっぱい行われ、1月28日と29日には上峰町でシンポジウムが開かれる予定です。