こんにちは!令和トラベルPR Unitです。
令和トラベル公式noteでは「NEWT 1week Calendar」と題し、一週間限定でリレー形式で記事を書いています。テーマは、「#私のあたらしい××編」。
最終日となるDAY7は、令和トラベル代表の篠塚とCHROの田村の対談を実施!
今回のテーマは、令和トラベルがミッションとして掲げている「あたらしい旅行」。
創業からの2年半を振り返りながら、海外旅行をDX化するにあたって大事なことや、社内カルチャーの作り方についても語ってもらいました。篠塚も想定外だった3つの出来事や、スタートアップの経営で大切なこととは?ぜひ最後までお付き合いください!
創業から2年半。当初のイメージと現状のギャップは?
ーー令和トラベル創業から2年半経ちましたが、当初のイメージと現状のギャップはありましたか?
篠塚:海外旅行の観点で言うと、コロナが始まってから4年経った今でも市場がまだ50%ほどしか戻っていないのは意外だったかな。
創業当初は、コロナさえ終われば海外旅行が以前のように一気に戻ってくるという明るいイメージをしていたけど、想定外のことが3つあって。
1つ目は円安、2つ目は原油高、3つ目は国際社会情勢の変化。これらを起因として、フライトは高額化や定期便の復活が遅れたり、ホテルや現地滞在のコストが従来の倍以上かかるエリアが出てきたりと、思ってもみなかった出来事が壁となっているのは事実で。
一方で、我々の事業に関してはすごく順調にグロースしているよね。予約も低くはない期初計画を大幅に達成していて、サービスをローンチしてから1年半で機能が潤沢に整っている。そして、素晴らしい仲間もたくさん集まってくれた。
田村:環境要因や外的要因で予想通りにいかない部分はあれど、組織やプロダクトについては思っていた以上の結果が出てる感覚はあるよね。

売上高は、1年で4.4倍に
篠塚:正直、スタートアップの目標数値はムーンショットを立てるので、一定はマイナスに外しても良いと考えていて。
これは日本式経営と、US式経営とのギャップの1つと思っていて、日本は大手企業を含めて前年比+5%や10%くらいのコンサバティブな目標を立てたりするけど、外資系ネット企業では(もちろんサイズによりますが)、前年比3倍、5倍みたいな大きなゴールを立てて、結果的に「2倍だったな、足りなかったけど伸びたね!」みたいな感じ。
だから、達成率が50%でも「充分グロースしているかな」くらいの感覚で期初に目標を立ててるんだよね。でも、今年度の上半期の予約は見事目標を達成。かなり高い社内目標にしたつもりだったから、達成できたのは自分でも驚きで。私自身がNEWTやメンバーのレベルを過小評価していたと気付かされたんだよね。
たむちから見て、この2年半の組織の成長はどう?
田村:適切なスピード感で採用を進められているのではないかなと。事業を成長させていく上で人手が足りていないことは重々承知だけど、先行投資しすぎるとどうしてもコストがかさんでしまう。事業の成長スピードに対して人手がギリギリ足りないくらいの状態がずっと続いていたのは、よかったかな。
もちろん、メンバーのみんなからするともっとリソースが必要だ!採用したい!となっていたとは認識しているけど。
組織内ではもっとハードな出来事が起こりうると思っていたけど、退職率も低いし、すごく素敵なメンバーに囲まれていることを実感してる。

NEWTの使い勝手は日本一に近いレベルに
ーーNEWTをローンチしてからの1年半で、実現できたことやこれから達成したい部分はどう考えてますか?
篠塚:サービスの使い勝手としては、現状、日本一に近いレベルに達している自負があります。自称だけど(笑)。 最初に実現したかった「海外旅行の予約が簡単に取れる」という点は、かなりクリアしてきたかなと。これはアプリレビューなどにも如実に現れてる。(2023年11月時点で総合:4.6点で、海外旅行アプリではトップクラス)
ただ、我々のミッションである「あたらしい旅行を、デザインする。」という側面では、ようやく登山のスタートラインに立ったくらい。アプリの機能もツアーの内容もある程度は揃っていますが、よく見るとまだまだ改善の余地だらけなんだよね。
「こうしたらみんなをあっと驚かせるようなものができるんじゃないか」という発想の量に対して、メンバー数もスキルもまだまだ不十分。もっともっと成長しなきゃ、という気持ちだね。
田村:実際、先日開催したミートアップでも、参加者の方に「NEWTはすごく使い勝手が良い」という言葉をいただいていて。旅行者の方にNEWTを気持ちよく使っていただけている手応えを感じてる。
篠塚:私自身も、周りの経営者からも「最近令和トラベル伸びてるね」「海外旅行事業でちゃんと結果出てるね」と声をかけていただくことが増えたんだよね。

海外で新しい価値観に触れることは全ての学びを超越する
ーーしのさんの考える、海外旅行の魅力を改めて聞かせてください。
篠塚:まず、海外旅行は平和産業なんだよね。平和だからこそ成り立つし、旅行者が増えて国同士が仲良くなったり経済が発展したりすることが、さらなる平和に繋がる。
あと、海外旅行は人生を豊かにしてくれるものであり、最大の学習機会のひとつだと捉えていて。過去の歴史や活躍している人を見ても、海外と何かしらの接点があるんだよね。
海外で学んだ知識を日本で展開して産業に興すとか、海外に行ったからこそ日本を客観的に評価することができるとか。異文化や新しい価値観に触れること自体が、全ての学びを超越する体験になるのだと思う。
なので、日本人の海外渡航者を増やすことができれば日本はもっと成長するだろうし、旅行者たちの人生も豊かになるというポジティブな連鎖が生まれると考えてる。
田村:しのは海外旅行に行った経験が今に活きていると感じることはある?
篠塚:19歳の頃、ずっとやっていたバンドを辞めて「何しようかな」と思っていたときに、なぜか友達が滞在していたテキサスにひとりで行ったんだよね。
日本とアメリカで車線が左右反対だったり、物の大きさや単位が違ったりすることはもちろん常識として知っていたけど、いざ実際に体験してみるとものすごく衝撃的で。
他にも、日本人は物が壊れたらすぐ業者を呼ぶのに対して、アメリカ人は自分たちで家具の修理や壁の補修をしてるとか。DIY精神が根付いていたのが印象的だった。
これまでと全く違う価値観に触れたおかげで、自分の発想がジャンプするようになった感覚があって。ビジネスでは複眼的に物事を見たり、多面的に物事を判断することが大事になるけど、それはまさに海外に行ったからこそ身についたもの。
今まで見てた視点と全く違う発想で問題解決をする海外の人々の姿や、いろんな人種が分け隔てなく活躍している姿を見たことは、直接的にビジネスに生きていると思う。
たむちは海外旅行の価値をどのように捉えてる?
田村:日本は単一民族国家だし、みんな同じ教育を受けているのでどうしても価値観が狭まってしまいがち。だからこそ、海外に行くことで意識的に異文化に触れる機会を作ることはすごく大事だと感じてるかな。
海外のリアルな体験を得られる方法は留学や移住など複数あるけど、その中の「旅行」は一番手軽だし、多くの人に届けられるものだということも大切なポイント。
少し大げさかもしれないけれど、やや内向きになっている日本人の目を、まずは旅行で海外に向けさせる。これこそ、NEWTの存在意義なのかなと。

一人一人に最適な旅を提案できる仕組みづくりを
ーー「あたらしい旅行を、デザインする。」をミッションに制定したときの思いを振り返ってみてどうですか?
篠塚:日本人の海外旅行予約が外資系のOTAに吸収されていたり、昔ながらのUIのまま売られていたりしていたので、「これらを全てデジタル化して、簡単かつお得に使えるようにしたらとても価値のあるものになるのではないか」と思ったのが、そもそもの始まりで。
この考えは、今でもすごくフィットすると捉えていて。多くの会社が昔ながらのやり方を取り入れてしまっているので、そこをひっくり返す難しさはあれど、これが実現できれば楽しくなるというワクワクは感じる。
僕らはあくまでも行っても旅行代理店なので、責任感を持って取り継ぐことが仕事であって、現場で楽しいことを提供するのはホテルやアクティビティ会社の役割だと思っていて。なので、NEWTを通じてカスタマーが変わった体験ができるわけではないんだよね。
旅行者にとって最適な旅が見つけられたり、ツアーの比較がしやすいような状態を作り上げたりすることが我々の使命だなと。
カスタマー目線で考えると「海外に行ったらまずはその土地の定番スポットを抑えたい」という人が圧倒的に多いはずなので、現地で奇抜な体験を求めるというのはまだ先の話。
まずはオーソドックスな体験をまとめて、その上で「これがおすすめ」と提示できるような仕組みを作ることが第一かなと。
テクノロジーの力でどんどんアプリの使い勝手をバージョンアップさせて、旅行者がよりワクワクするような仕様にしていきたいね。
田村:海外旅行をDX化するにあたって大事なことは何だと思う?
篠塚:温かみで人感のあるアプリをデザインすることは意識しているよね。他のアプリを比較するとわかりやすいけど、NEWTは絵文字やアニメーションを取り入れたりウミガメをモチーフにした柔らかいデザインにしたりすることで、アプリにありがちな殺風景な空気感を徹底的に排除してる。
「あたらしい旅行を、デザインする。」というミッションに忠実に向き合っているからこそ、アプリ内でも人と話している感覚で予約ができるようになっているのではないかと思う。
とはいえ、NEWTはまだまだ途上。今は一人一人に合った検索結果が出るような仕組みやサジェスト系の開発研究が始まっているので、ゆくゆくは同じアプリでも人によって表示される画面が異なる状態にしていきたい。
田村:従来はカウンターにいるトラベルコンシェルジュが提案していたものを、テクノロジーで作っていくと。
篠塚:優秀な人ほど、相手に同じ提案をしないんだよね。機械が個別最適なものを学習することでアプリを開くだけでその人に合ったプランが提示される仕組みが実装される頃には、NEWTというブランドも今以上に出来上がっているはず。「NEWTなら信頼できるよね」と安心して使ってもらえるのではないかなと。
社内カルチャーはメンバーで作っていくもの
篠塚:この2年半、社内カルチャーを築く上で感じたことはある?
田村:ポジティブな意味で、カルチャーを作ることの難しさを感じたかな。会社としてMVVを掲げたり方向性を示していても、実際に会社のカルチャーを作り上げるのはメンバーたちなわけで。
以前バリューの研修をした際に、いろんなチームから「愛」というワードが出てきて。社内で愛について話したことがあったわけではないのに、自然とワードが出てきたことで、カスタマーやメンバーに対して愛を持っている人が集まっているんだなと気づいたんだよね。
そんなメンバーが集まったからこそ、今のカルチャーになっているのだなと。カルチャーの方向性はデザインできるかもしれないけど、具体的な部分はデザインできないのだと痛感したね。今、社内でいいカルチャーが生まれていることに誇りを持ってるよ。
これから仲間になるメンバーに関しては、彼らをこのカルチャーに染めるのではなく、一緒にカルチャーを作っていくことが重要だと思ってる。
新しいものには、答えや定義がない。つまり、代表の考えすらも確実ではないということ。もちろん大事な決断や方向性の提示はしてもらうけど、その中で何が新しいものなのかは一人一人が考えてアクションしていく組織でありたいと考えてるかな。

篠塚:メンバーの働き方についてはどう?
田村:さらに多様な働き方があっていいと考えているんだよね。例えば、もはや事例も多くなってきているけど、男女問わず育休を取っていただきたいと考えているよね。実際に直近お子さんが生まれた男性社員2名とも育休を取られたしね。
また、状況によっては海外から働くメンバーがいてもいいとも思っていて、実際にそのような希望もメンバーからあるし、それを支援する仕組みづくりもチャレンジしているところだね。
日本国内でも人によってライフスタイルが異なるので、できる限り自由が効く環境を実現することで、より良いデジタルカンパニーになっていくんじゃないかな。
また、海外旅行が好きなのにあらゆる事情で海外旅行業界を出ざるをえらなかった人たちが多くいると実感していて。フルタイムに限らず、働き方の自由度が高い環境を作って、多くの人が海外旅行事業に関与できる状態を作れたらいいなと考えてる。
(文=伊藤美咲)
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