[フランクフルト 21日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は21日、ECBには一連の利上げ後のインフレ動向を評価する時間があるが、まだ勝利は得られておらず、短期的なデータの流れに基づく賭けは時期尚早と述べた。
ベルリンでの講演で「今は勝利宣言を始める時期ではない」と指摘。「われわれはインフレ率を目標に戻すことに引き続き注力し、短期的な動向に基づいて時期尚早な結論を急がないようにする必要がある」とした。
また「インフレが持続するリスクに引き続き注意を払う必要がある」とし、物価上昇は今後数カ月で実際に加速する可能性があると言及。「インフレが持続的に目標に戻るための条件が整っているという確固たる証拠が得られるまで、引き続き注意を払う必要がある」とした。