ユダヤ人揶揄...解任の開会式担当「言葉選び間違い」

  • テレ朝news
  • 更新日:2021/07/23

東京オリンピック開幕を23日に控えるなか、大会組織委員会は、開閉会式の演出全体の調整を行う小林賢太郎氏について、「ユダヤ人大量虐殺」をめぐる不適切な表現があったとして解任しました。

小林氏は1997年、多摩美術大学の同級生とコントグループ『ラーメンズ』を結成。舞台の脚本・演出を手掛け、その笑いは多くの人に支持されてきました。演出力が評価され、2019年、演出チームに加わりました。

問題となったのは、SNSで拡散された1998年、芸人時代のコントです。野球場を手作りすることになり、観客に見立てて置く人形について、「ユダヤ人大量惨殺ごっこやろうって言った時のな」と説明しています。このセリフが、ナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺を揶揄(やゆ)したものだとして、世界的なユダヤ系団体『サイモン・ウィーゼンタール・センター』が批判する声明を出していました。
サイモン・ウィーゼンタール・センター:「どれだけ想像力が豊かであろうと、ナチスによる大量虐殺犠牲者を揶揄(やゆ)する権利は誰にもない。いかなる形であれ、この人物が東京オリンピックに関与すれば、600万のユダヤ人犠牲者に対する侮辱であり、パラリンピックを冷酷に愚弄することになる」

サイモン・ウィーゼンタール・センターは、1995年に日本の月刊誌が、ホロコーストを否定する記事を掲載したとして抗議。月刊誌が廃刊になったことでも知られています。

小林氏の解任に、団体の幹部は、こう話します。
エイブラハム・クーパー氏エ:「日本の組織委員会は適切で真剣な決断を下してくれた。ユダヤ人をはじめ、ナチス犠牲者遺族も解任を高く評価しているでしょう」

小林氏は22日、当時について振り返り、こう謝罪しました。
小林賢太郎氏:「思うように人を笑わせられなくて、浅はかに人の気を引こうとしていたころだと思います。その後、自分でも良くないと思い、考えを改め、人を傷つけない笑いを目指すようになっていきました。人を楽しませる仕事の自分が、人に不快な思いをさせることは、あってはならないことです。当時の自分の愚かな言葉選びが間違いだったということを理解し、反省しています」

海外メディアのほとんどは、小林氏の解任は当然という見方が大勢です。
フィンランド新聞記者:「つらい歴史の出来事や人の悲しみを笑いのネタにするのは許されない」
ポルトガル通信社記者:「大事なことは経歴調査をしっかりして、東京大会が掲げる『感動をつなぐ力』を伝えるために適切な人物を選ぶこと」

開会式をめぐっては、作曲担当の小山田圭吾氏が辞任したばかりです。組織委員会は、直前まで、この問題について知らなかったといいます。
大会組織委員会・橋本会長:「組織委員会は深夜から朝方にかけ情報が入り、協議を始めた」
大会組織委員会・武藤事務総長:「昔の行動まで調査するのは、実際問題として困難である」

菅総理も強く批判しました。
菅総理:「言語道断、まったく受け入れることはできない。(Q.開会式は予定通り行うべきか)そこは予定通り行うべきだと思う」
政府関係者:「またかって感じだ。組織委は気の毒だけど、調べようと思えば調べられるわけで、ずさんだよね。国も組織委に安易に丸投げしている。オリンピックは国際行事なんだから、政府も人選はチェックしないとダメだ」

組織委員会は22日夜、開会式について、予定通り行う方向で準備を進めていると明らかにしました。

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