26日の東京外国為替市場の円相場は、円売り・ドル買いが優勢となり、一時、1ドル=140円台をつけた。140円台をつけるのは昨年11月下旬以来、約半年ぶりとなる。米国の金融引き締めが長期化し、日米の金利差が拡大するとの見方が広がった。

日銀本店
米国で25日に発表された失業保険の新規申請件数が市場予想を下回り、米国景気の堅調さが意識された。米長期金利は上昇し、大規模な金融緩和を続ける日本銀行との政策の違いが意識され、運用に有利なドルを買って円を売る動きが優勢となっている。
26日午前は、前日(午後5時)に比べて50銭程度円安・ドル高の1ドル=139円台後半、対ユーロでは、50銭程度円安・ユーロ高の1ユーロ=150円前後で取引されている。鈴木財務相は閣議後の記者会見で、「今後とも市場の動向をしっかり見ていく」と述べた。