動物のイキイキした写真を撮るコツは?中学生写真家に聞きました

動物のイキイキした写真を撮るコツは?中学生写真家に聞きました

  • 女子SPA!
  • 更新日:2020/07/01

可愛いペットや動物園などの写真を、SNSに載せることって多いですよね。そこで、今年第12回野生動物写真コンテストで入賞した中学生写真家・藍沙さんに、動物を生き生きと撮るコツを教えてもらいました。藍沙さんが撮った動物園の写真、さすがです(以下、藍沙さんの解説)。

◆動きのパターンを観察して、動物の目線に合わせる

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牙が立派なアムールトラのアルチョムくん(多摩動物公園)

こんにちは、藍沙です。やっと緊急事態宣言が解除されましたね。これからだんだんと外に出て撮影もできるのでは……と、私も嬉しいです。というわけで、久しぶりに行ってみたいのが、動物園。今回は、過去に動物園で撮った写真や、動物の写真を撮るコツを紹介していきたいと思います。

まず撮影のコツその1は、動きをよく観察すること。動物にはある程度、決まったパターンがあります。例えばこの写真のトラさんは、大きな牙がとても迫力がありますね。

実はこの子は、私は何回か見に行ったことがあるのですが、いつものんびりしていて、これも、うとうとしていたので、「あくびするかな~」と思ったら、案の定「グワーッ」と豪快なあくびをしたので、そのところを激写しました。

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ゾウさんと目線が合った! 長い鼻のしなやかさも表現

コツその2は、動物の目線に合わせることです。これは写真の基礎で、私も写真のお師匠さん(動物写真家の小原玲氏)に教えてもらったことです。目線を合わせて撮ると、写真の中の動物とそれを見ている人がまるでこっちを見ているみたいで、親近感が湧いてくるからです。この写真のゾウさんも可愛いですよね。

◆構図やポーズ、背景を工夫する

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ワオキツネザル。人間みたいな座り方が面白かったので撮ってみました

コツその3は、面白いポーズや構図を考える。構図やポーズは、写真において大切です。それによって、印象がずいぶん変わります。

例えば、この写真のワオキツネザルさんも下を向いて、たそがれています。何を考えているのでしょうか。「あーあー、今日群れの仲間とケンカしちゃたな、謝りたいな」とか考えていたら面白いですよね。

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ユキヒョウさん、かっこいい!絶滅危惧種で、保護していくことが大事

コツその4は、人工物があまり映らないようにすること。動物園は動物と人間、双方の安全のために檻や柵があります。このユキヒョウさんも金網が邪魔なのと、背景に人工物があったので、ぎりぎりまでアップで撮りました。望遠レンズでユキヒョウの顔にピントを合わせているので、背景もボケます。

そうすると、まるで動物園の中ではなく、野生のユキヒョウみたいに撮れます。やっぱりもともとは野生動物なので、こうやって撮るとすごみがありますよね。

私はほとんどの動物が好きなのですが、ユキヒョウさんは特に好きなので、いつもユキヒョウさんの「まだいるの?」という呆れ気味な冷たい視線を感じながら写真を撮っています。

◆動物園は子どもの教育にもいい

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神戸どうぶつ王国のバードショーはレベルが高い! 以前、関西にいた時によく撮影に行きました

動物園は楽しいところですが、動物を檻に入れるという行為に批判的な意見もあると思います。ただこれは私の個人的な意見ですが、密輸などで連れてこられたのではなく、なるべく自然に近い環境で大事に飼われているなら、子どもの教育にいいと思います。私も幼い頃から動物園が好きで、よく撮影に行っていました。

とくに動物園のバードショーにはかなりお世話になりました。バードショーではハヤブサさんやフクロウさんなどの習性を紹介していましたが、撮影するので精一杯で、話の三分の一ぐらいしか聞けていませんでした。でもこの経験が、今の野鳥撮影につながっていると思います。

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小学生の頃の私。カピバラさんと仲良し(^^)

◆動物園には「種の保存」の役割もある

動物園には、絶滅危惧動物の繁殖も頑張ってもらいたいです。「種の保存」「教育・環境教育」「調査・研究」「レクリエーション」という4つの役割が動物園にはあるとされています。

その中でも「種の保存」、つまり、絶滅の危機にある野生生物を保全するための拠点としての役割を担うことについては、長年、動物園による独自の努力が続けられてきています。

例えば日本では、トキやコウノトリを一度自然界から姿を消してしまった野生生物を飼育下で繁殖させ、一定の数に安定させて野生に戻す試みが行われています。それが功を奏し、近年では野生でも数を増やし、トキの生息数は約400羽まで増えました。

コロナ危機の影響で動物園は試練の時ですけれども、ぜひ頑張ってほしいですし、応援したいですよね。クラウドファンディングなどで募金ができるので、みんなで助け合いましょう。

【藍沙プロフィール】

2006年生まれ、東京都出身。小学校5年生から野鳥を撮り始める。2018年9月、グループ展「シマエナガちゃんと仲間たち」(富士フォトギャラリー銀座)に参加。2020年3月に第12回野生動物写真コンテスト(後援:環境省、朝日新聞etc.協賛:富士フィルムイメージングシステムズ)で入賞。愛機は富士フィルムのミラーレス一眼カメラ、X-T3。Facebook:@aiiishaphotoInstagram:@photosaisha

<文・写真/藍沙>

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