暖かい東南アジアなどで冬の時期をのり越えたツバメが、今年も岡山エリアに飛来しています。各地で発見した一風変わった子育ての様子をご紹介します。
【写真を見る】倉庫の中は「ツバメのお宿」巣の数は約100個!一方スズメがちゃっかりツバメの巣を拝借 鳥たちの営みに万歳【岡山】
(ツバメの鳴き声)
倉庫の中にはツバメの巣がずらりと並んでいます。美作市の農家・阿部方一さんの住宅です。
飛来するツバメがなぜか年々増え続け、現在、敷地内の巣の数は約100個。さながら“ツバメのお宿”と化しています。
阿部さんは農作業の合間を縫ってフンの後始末など、献身的にツバメの世話をしています。
(阿部方一さん)「かわいいから世話してあげようと思って…大事にしています」
阿部さんはツバメが南の国に旅立つ8月末まで、温かく成長を見守ることにしています。
一方、こちらではツバメの巣に、スズメが住みついていました。
総社市にあるJR東総社駅。ツバメが作ったとみられる巣で、スズメが雛を育てています。
倉敷市立自然史博物館に聞いたところ、ツバメが南から戻ってくる時期よりも早く繁殖期を迎えるスズメは、雛を守るため、すでにあるツバメの巣を拝借して先に使うことがあるといいます。
(駅の利用者)「ツバメの巣をスズメが横取りしとんじゃろうな。スズメは楽(らく)しよると思うけど」
鳥たちの可愛くも真剣な営みとともに、季節は夏に向かいます。