「パパ大好き」への答え方で子どもの人生は変わる

「パパ大好き」への答え方で子どもの人生は変わる

  • 東洋経済オンライン
  • 更新日:2022/06/23
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子どもの「ありがとう!」と「やってみよう!」の心を育む習慣を紹介します(写真:PanKR/PIXTA)

わが子が幸せな人生を歩むための子育て習慣を紹介する連載の2回目。今回は幸せな心を育む4つの因子のうち、「ありがとう!」と「やってみよう!」の心を育む習慣を『幸せの研究でわかった! しなやかで強い子になる4つの心の育て方』(前野マドカ・著/あさ出版)の中から2つピックアップして紹介します。

どちらもお子さんの自己肯定感を高め、かつ簡単にできる習慣なので、ぜひ試してみてくださいね。

「お父さんも大好きだよ」と答える大切さ

◆「ありがとう!」の心を育てる習慣
⇒子どもからの「大好き」には「大好き」の言葉で返す

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(イラスト: 杉崎アチャ)

「うちではこんなことやっています!」

子どもが「パパ、大好き」と言ってくれます。照れくさいのですが、「ありがとう。パパも大好きだよ」と答えるように心がけています。

まずは「ありがとう!」の心を育てる習慣からです。

幼いお子さんは、「大好き」と素直に表現してくれますよね。

「お父さん、大好き」「ママ、大好き」と心のままに表現してくれる姿はとてもかわいらしいものです。また、その言葉を受け取った親御さんはとてもうれしいのではないでしょうか。

一方で、親御さんのほうは気恥ずかしさがあって、たとえばお父さんなら、「お父さんもだよ」「ありがとう」という言葉だけですませてしまいがち。それでももちろんいいのですが、できれば同じように「お父さんも大好きだよ」という言葉で返してあげてほしいと思います。

そうするとより深く子どもの心にその言葉が染み込み、「私は愛されているんだ」と思えるようになってきます。

「私は愛されている」と思えるかどうかは、子どもの長い人生において本当に大切です。この気持ちが子どもの自己肯定感を育み、逆境を乗り越える大きな力になっていくのです。

「大好き」の言葉が友達との関係性もよくする

「大好き」という言葉を子どもから受け取ったときに、「大好きだよ」という言葉で答える習慣はできるだけ小さい頃から実践していただくのがおすすめです。

幼い頃から「大好き」という言葉を受け取り続けている子どもは、心の中にどんどん「私は愛されている」という思いが染み込んでいきます。そして無条件に「私は愛されているんだ」という自信は、「自己肯定感」を育んでいくことになります。

自己肯定感というのは、「僕は大切な存在なんだ」「私はかけがえのない存在なんだ」と感じられることです。この感覚が育まれていると、「どんな自分でも大丈夫」と自分を認められるようになります。

子どもたちは大きくなるにつれ、競争に巻き込まれたり、誰かと比べられたり、さまざまな逆境に出合うことになるでしょう。そんなときに力になるのが、幼い頃から受け取り続けた「大好き」という言葉。「僕は(私は)愛されている」という自信をベースにした自己肯定感が、つらくても頑張れるパワーになるのです。

親が「大好き」と伝えるもう1つのよい効果は、「大好き」と言われてうれしい、だから人にも伝えたい、と思えるようになることです。

親が子から「大好き」と言われると、「うれしいな」「幸せだな」と感じるように、子どももお父さんやお母さんから「大好き」と言われれば、喜びを感じ、心が満ち足りた状態になります。そしてさらに、「自分が言われてうれしかった言葉を人に伝えたい」と思うようになるのです。

親と子の幸せな言葉のやり取りは、周りの人たちにも広がり、心地よい関係性がつくられていくはずです。

「やってみよう!」の心を育てる習慣

⇒「無理」「できない」には「どうしてそう思うの?」と聞く

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(イラスト: 杉崎アチャ)

「うちではこんなことやっています!」

子どもが何かをやってみようとしているとき、自分が想定していなかったことが起きると、すぐに「無理」「できない」と言います。そういうときは「どうしてそう思うの?」と聞くようにしています。

次は「やってみよう!」の心を育てる習慣です。何かに挑戦する前に「無理」と口にする人は多いですよね。ましてや子どもは可能性を無限に持っています。やってみたらできるかもしれないのに、やる前から「無理」と決めてしまうのは、とてももったいないことです。

もし、お子さんが何かに挑戦する前から「無理」と言ったら、「どうしてそう思うの?」「どうして無理なの?」と理由を聞いてみてください。理由を聞いてみると、「なんとなく無理そう」と思っているだけで、実はまったく無理じゃなかった、というケースはよくある話です。

また「どうしてそう思うの?」「そう思った理由は?」とどんどん掘り下げて聞いていくと、「無理」を取り除く方法が見つかる場合があります。

小さなチャレンジと成功を繰り返していくことでどんどん自信がつき、お子さんの自己肯定感は高まっていきます。本当はできるはずの挑戦をなしにしないよう、ぜひ理由を聞いてあげてください。

「無理」が口ぐせなら質問を重ねてリセット!

仕事をしていても「無理」が口癖の人に多く出くわします。

「こんなに少人数でやるのは無理」

「去年やってみてできなかったから無理」

「いつもは男性がやっていることだから、私がやるのは無理」

などなど、さまざまな理由をつけて、できないかもしれないことを避けようとしているのです。

特に日本人は「失敗はよくない」「失敗は恥」と考える傾向があります。だから親も「失敗させないように」と気を配り、「そっちだと難しそうだからこっちにしたら?」などと、失敗しそうな挑戦を避けさせるための誘導をしてしまいがちです。

子どもがかわいいからこその「失敗してつらい思いをさせたくない」という親心はもちろんわかりますが、その言動によって子どもは失敗を恐れるようになってしまうこともあるのです。

もしお子さんが口癖のように「無理」と言っていたら、「どうしてそう思うの」「なんで無理なの?」と聞いていき、「こうすればできる」という方法を見つけるサポートをしてあげましょう。

初めから「無理じゃないわよ」「こうすればいいじゃない」と親の考えを押しつけるのではなく、まずは子ども自身が「無理」をリセットすることを目指してください。そして、話しているうちに自分自身で解決法を見つけられればベストです。

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ウェルビーイングの観点からいうと、何かに挑戦して成功し、自分の成長を感じられたときに幸福度が高まります。そして「できるようになった」という自信は自己肯定感にもつながり、自己肯定感が高まると幸福度もさらに高まります。

子どもの心を安定させるためにも、子どもがたくさん挑戦できるような声かけを習慣化していきましょう。

なお、お子さんが「無理」とすぐ口にする場合は、親である自分のほうが無意識に「無理」と口にしている可能性がありますので、要注意です!

今回は「ありがとう!」と「やってみよう!」の心を育てる習慣をピックアップしてみました。

(前野 マドカ:EVOL株式会社代表取締役CEO)

前野 マドカ

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