2021年初年度シーズン最終戦はイギリスで。12月にジュラシックX Prixを開催/エクストリームE

2021年初年度シーズン最終戦はイギリスで。12月にジュラシックX Prixを開催/エクストリームE

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  • 更新日:2021/10/14
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2021年に初年度シーズンを迎えた電動ワンメイクSUVによるオフロード選手権Extreme E(エクストリームE)は、10月12日にその“シーズン1”のフィナーレとなる新たなイベントの概要を発表。代替地として追加されたイタリア・サルディニア島での1戦に続き、12月18~19日にイギリスのサウスコースト郡ドーセット、ボビントン周辺地域にある陸軍基地の施設などを活用した『the Jurassic X Prix(ジュラシック-Xプリ)』の開催をアナウンスした。

ユネスコの世界遺産登録名では「ドーセットと東デヴォンの海岸線」として知られる“ジュラシック・コースト”は、中生代の地層が150km近くも続く風光明媚な海岸線として高い知名度を誇っている。

その一部を構成するボビントンは有名なイギリス陸軍の基地でもあり、ジュラシック・コーストのすぐそばに立地する現在でも主要な軍事拠点のひとつとなっている。シリーズはこの直近にも『気候変動と持続可能性の戦略』を明らかにした英国国防省と緊密に協力し、軍事力を維持しながら環境への影響緩和を組み合わせた活動との協調を表明。

二酸化炭素排出量を削減し、再生可能エネルギーへの移行を拡大することで2050年までに排出量“純ゼロ”を目指す英国の目標に貢献し、すでに始まっている陸軍による電動装甲車と炭素効率の高いビバーク設備をコントロールする取り組みをサポートする狙いがある。

「今回シーズン最終戦のレースを戦うロケーション……つまり英国での最初のイベント実現にとても興奮している」と語るのは、エクストリームE創設者兼CEOであるアレハンドロ・アガグ。

「気候変動の影響を強調するため世界の“遠隔地”で戦うという我々のコンセプトは、事態の急速な進展により根底から覆されつつある。電動モビリティの使命は“痛烈な変化”に見舞われており、我々が話している問題は文字どおり裏庭で起こっているんだ」と続けた“電動モータースポーツの仕掛け人”とも言えるアガグ。

「つまり、このエクストリームEを身近なステージに持ち込む適切な時期だと感じた。ここにスポットライトを当て、軍隊が自らの二酸化炭素排出量を削減するのを支援したい」

「内燃機関や他の多くの慣行に関して世界は前進する必要があり、ジュラ紀をテーマにしたX Prixより、それを象徴するための良い方法は他にないだろう。気候変動と持続可能性への取り組みを進めない限り、特定の種が絶滅するリスクがあり、それはもはや無視できないものなんだからね」

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“ジュラシック・コースト”は、中生代の地層が150km近くも続く風光明媚な海岸線として高い知名度を誇っている

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第3戦勝者でイギリス出身のケイティ・マニングスも「ケントの自宅から車でわずか3時間の場所。泥だらけの畑で運転を学んだ私にピッタリ」と歓迎の言葉を残した

■元F1王者ジェンソン・バトン「エクストリームEのシーズンフィナーレがイギリスで開催されることは素晴らしいニュース」

そのアガグ率いるエクストリームEと手を組む決断をしたOBE(大英帝国勲章)を持つサイモン・ハッチングス少佐は「彼らと一緒に働く機会は非常にエキサイティングだ。エクストリームEは車両の電動化と持続可能なエネルギー生産の世界的リーダーでもあるんだからね」と、その意義を語っている。

「英国陸軍はすべての環境で作戦を遂行し、必要に応じてそのスキルを適応させ、開発する能力に誇りを持っている。これにより、陸軍が世界的にテクノロジーの優位性を獲得し続けることを可能にする。革新的なアイデアを共有できるようになると同時に、気候と持続可能性の目標にも貢献できるようになる」

そのエクストリームEは、国連のRace to Zeroキャンペーンと、CountUs Inのパートナーでもあり、ファンにも二酸化炭素排出量を削減するための措置を講じるよう求めてきた。英国政府でCOP26の“気候行動ハイレベルチャンピオン”の役職を務めるナイジェル・トッピングも「エクストリームEはクリーンなモビリティへの移行を加速し、我々が採用できる、そして採用しなければならない気候ソリューションの認識を高めるための素晴らしいプラットフォームを提供してくれる」と、この最終戦に大きな期待を掛けている。

「このジュラシックX PrixもCOP26に準拠しており、英国が決定的な勢いを維持するためのさらなる機会がもたらされる。これは地球の気温上昇を1.5℃に制限するという目標を達成するためにすべて不可欠なものだ」と続けるトッピング。

「ゼロエミッション車への移行は、その目標を達成するのに大いに役立ち、クルマの性能だけでなく関連するテクノロジーも明示してくれる。スポーツの強力なプラットフォームを使用してファン層を引き付け、今後も二酸化炭素排出量を削減するための措置を講じていきたい」

そのイベントにエントラントとして挑む元F1王者ジェンソン・バトンも、自らが率いるJBXE代表として「エクストリームEのシーズンフィナーレがイギリスで開催されることは素晴らしいニュース」と意気込む。

「僕は幸運にも、キャリアを通じて何度もホームのイギリスでレースをすることができた。それらの思い出は、僕にとっていつも信じられないほど特別なものになるんだ」と続ける2018年のスーパーGTチャンピオンでもあるバトン。

「ボビントンでオフロードのコースに挑むことはまったく異なる経験になるだろうけど、シーズンの力強いフィニッシュを目指してケビン(・ハンセン)とミカエラ(-アーリン・コチュリンスキー)、そしてJBXEチーム全体のサポートをするのは、自分で戦うのと同じぐらい特別なことだ」

「連続表彰台を獲得した後、その勢いをサルディニアに持ち込み、最終レースに向けて素晴らしいフィニッシュを目指し、準備を整えることができたら最高だね」

その第4戦『アイランドX Prix』の開催地、イタリア・サルディニア島での1戦は10月23~24日の週末が予定されている。

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同じく初代Wシリーズ王者ジェイミー・チャドウィックも「ドーセットで1年を締めくくるのは、イギリスのドライバーとチームにとって本当に重要」とコメント

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開幕戦では自らステアリングを握ったジェンソン・バトン。陸軍基地を活用したコース設定にも注目が集まる

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