
"防衛省=2022年9月、東京都新宿区"
北朝鮮が19日午前に発射した弾道ミサイルについて、井野俊郎防衛副大臣は同日午後、記者団に「(迎撃が難しい)変則軌道で飛翔(ひしょう)した可能性がある」と語った。日本政府として北京の大使館ルートを通じ、北朝鮮に厳重に抗議したことを明かした。
井野氏は「北朝鮮は昨年からミサイル発射を繰り返し、朝鮮半島そして地域の緊張を著しく高めている」と指摘。16日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射にも触れ、「北朝鮮による一連の行動は我が国および地域、国際社会の平和と安全を脅かすもので、断じて容認できない」と非難した。
防衛省によると、北朝鮮が19日午前に発射した弾道ミサイルは最高高度約50キロ、飛距離は約800キロで、朝鮮半島東側の日本海に落下した。日本の排他的経済水域(EEZ)の外側だったとみられるという。井野氏は「米国や韓国などと緊密に連携して対応していく」と述べた。(田嶋慶彦)