◇大相撲九州場所10日目(2023年11月21日 福岡国際センター)

<大相撲九州場所10日目>大栄翔(手前)に押し出される朝乃山(撮影・岡田 丈靖)
東前頭筆頭の朝乃山(29=高砂部屋)が東関脇の大栄翔(30=追手風部屋)に押し出され、連敗した。1勝2敗7休となった。
立ち合い、痛めた左足から踏み込んだ。大栄翔の大きく弧を描く突きを跳ね返すように前進したが、回転力が増すと次第に後退。最後は引き技で墓穴を掘った。
「当たりの強い相手なので、踏み込み負けないようにいった。踏み込みは良かったが、突き落としにいって呼び込んでしまった」
朝乃山は秋巡業中の10月28日に左ふくらはぎを肉離れ。「左腓腹筋(ひふくきん)損傷」で初日から休場したが、5日目の朝から部屋の幕下相手に軽めの稽古を再開。8日目から途中出場したが、もちろん本調子にはほど遠い。それでも途中出場した判断に、後悔はない。
「3番取って足も動いている。気を引き締めて頑張りたい」
11日目は豊昇龍戦。中日・貴景勝、9日目・霧島戦に続く3大関目との対戦が決まった。相次ぐ上位対戦にも「当たりたかったので」。休場した前半戦、取組のテレビ中継を見て「早く出たいとウズウズした」。その思いを土俵上でぶつけにいく。