子猫がプチ脱走、演出風景収めた「ルー、パリで生まれた猫」メイキング映像が公開

子猫がプチ脱走、演出風景収めた「ルー、パリで生まれた猫」メイキング映像が公開

  • 映画ナタリー
  • 更新日:2023/09/19

フランス映画「ルー、パリで生まれた猫」のメイキング映像がYouTubeで公開された。

No image

「ルー、パリで生まれた猫」メイキング写真

【動画】「ルー、パリで生まれた猫」メイキング映像はこちら

No image

本作は、パリで暮らす10歳の少女クレムとキジトラの子猫・ルーの物語。クレムは母猫とはぐれた子猫を屋根裏で見つけ、一緒に暮らし始める。両親の不仲に心を痛めていたクレムにとって、ルーとの生活は心安らぐ時間になっていく。そんなある日、森の別荘を訪れたクレムとルーに新たな出会いが訪れる。キャプシーヌ・サンソン=ファブレスがクレムを演じた。

No image

映像は、2つの本編シーンに登場する3匹の異なる動物たちへの演出風景を収めたもの。まずは、初めて自然を目にしたルーがケージから森の中へと“プチ脱走”する場面。岩を越えて走り抜けていくルーのアクションシーンを撮影するため、動物トレーナーたちが猫じゃらしやキャットフードを使ってルーの興味を引こうと試行錯誤する様子がうかがえる。

また野良猫とネズミによる追走劇シーンの撮影では、トレーナーが野良猫役のティノを繰り返し呼び、ネズミにもさまざまな音を出しながら排水溝をまっすぐに走らせようと奔走するさまが収められた。カメラはティノの足元を捉え、このシーンをダイナミックに撮影しようとしていることが確認できる。

No image
No image

動物映像作家であり本作の監督を務めたギヨーム・メダチェフスキは、“人間の俳優を捉えるように動物の視点に立って撮る”ことを得意とする人物。メダチェフスキは「ルー役のキジトラは4匹いたのですが、そのうちの1匹が安定していたので、8割はその猫で撮影しています。その猫とは確かな関係を築けたと思います。生後2カ月半のときにやってきて、スポンジのように多くのことを吸収していきました。私たちと一緒に、撮影現場で成長したと言えるかもしれません」と振り返る。

これまでに1000以上もの作品で動物トレーナーを担当してきたミュリエル・ベックは、猫の演出にあたり「刺激を与えて、自然な行動を促す。猫は家畜に分類される動物だから難しいです。でも私は猫たちを野生動物だと思って取り組みます。動物を飼い慣らすとはどういうことか? 人間の役に立つ動物として選ばれたとしても、野生動物なのは変わらない」とコメント。また動物トレーナーという仕事について「私はむしろ“動物の演出家”と言いたい。動物の習性を考慮しながら、慣れない環境で与えられた役を演じられるよう管理していく。これは現代社会が促すこととは逆の価値に基づく仕事。つまり、忍耐や謙虚、尊敬などが重要なんです。もちろん深い愛情もね。何もかもコントロールしようと上に立ってはダメで、そういう立場から離れなければならないと思っています」とこだわりを語った。

「ルー、パリで生まれた猫」は9月29日より東京・新宿ピカデリーほかで公開。なお本作の公式Xでは「“あなたの大切なネコ”のポスター作りますニャ!」と題したキャンペーンを実施中だ。詳しくは公式Xの投稿をチェックしよう。

(c)2023 MC4–ORANGE STUDIO–JMH & FILO Films

映画ナタリー

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加