“高大”で初タイトル。日本文理大の歴史的シーズンが終幕...7年一貫のDF中面「あっという間」10番MF永松はオファー待つ

“高大”で初タイトル。日本文理大の歴史的シーズンが終幕...7年一貫のDF中面「あっという間」10番MF永松はオファー待つ

  • ゲキサカ
  • 更新日:2021/01/14
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[1.6 #atarimaeniCUP1回戦 甲南大 2-0 日本文理大]

日本文理大は今季、福岡大や鹿屋体育大など強豪ひしめく九州大学リーグ1部を制し、昇格22年目で悲願の初優勝を果たした。今季限定の全国大会『#atarimaeni CUP』では1回戦敗退となったが、コロナ禍の厳しいシーズンは“文理”の歴史を大きく変える1年となった。

今季、日本文理大が掲げてきたテーマは「つなぐ」。これまで堅守からの素早い速攻をチームスタイルとしていたが、中央でのパスワークで崩す志向を新たに取り入れた。

主将のMF永松涼介(4年=大分高)は昨季まで主力ではなかったが、スタイルの転換を機に、大分中・高時代から磨いてきたテクニックで中心選手として定着。「例年と少し違うサッカーを試したこともあり、そこがうまくハマって自信を持って戦うことができた」と手応えを語った。

また11試合でリーグ最少の7失点と、元Jリーガーの西野晃平監督の下で積み上げてきた堅守も健在だった。最終ラインの一角を担ったDF中面成斗(4年=日本文理大附高)は「リーグ最少失点を目指して、西野さんが求める球際、切り替え、ハードワークを大事にしてきた」と偉業を誇った。

今季は系列校の日本文理大附属高も全国高校選手権に初出場し、“文理”が大分県内のタイトルを独占した。高校を指揮する保明栄治監督は「まだまだ大学で通用する選手をなかなか育てられていないが、大学のおかげ。先輩方の姿勢を見ながら子どもたちはここまでやってきた」と大学側への感謝を語っていた。

そうした“高大連携”の象徴と言えるのが、同高出身の中面だ。

保明監督の言葉にもあるが、附属高出身で大学の主力になった中面は“7年一貫”の成功事例。「自分が大学で活躍することで後輩たちが頑張ってくれればと思ってやってきた。そして附属が選手権に出たのは自分も嬉しくて、もっと頑張って活躍しようと思った」(中面)と母校の活躍を前向きなエネルギーに変えていたという。

また中面は鹿児島県西部の強豪街クラブ、AFCパルティーダ出身。選手権出場メンバーでは中盤3枚を構成するMF佐潟堅士、MF新立龍真、MF東健翔も同じチームでプレーしていた経歴を持つが、このルートを辿るのは中面が初めてだったといい、進路面でも躍進への礎を築いた存在だったと言える。

そんな中面は卒業後、大分にとどまって県内企業に就職する。大学サッカー生活を終えた背番号4は「高校から大分に来たけど、あっという間でした。これから本気でサッカーをすることはないと思うけど、仲間たちの存在が自分をここまで頑張らせてくれた。感謝したい」とやり切った表情で話した。

一方、主将を担った背番号10の永松は第一線での競技生活を続ける予定だという。「ここがアピールの場だと思っていたし、これからもサッカーを続けたいと思っている。指導の道にも興味はあるけど、どこかから声をかけてもらえるなら続けたい」と次なるステージへのオファーを心待ちにしていた。

そして全国での躍進は後輩たちに託す形となる。今大会の先発のうち7人が3年生以下で、さらに高校のエースを担ったFW垣内太陽ら有望選手も新入生として入学予定。「九州で試合をしている中で、ここまで速いプレッシャーをかけてくるところはなかった。準備はしてきたけど、対応しきれなかった」(中面)という課題を胸に、来季はさらに高い基準でシーズンに挑む構えだ。

(取材・文 竹内達也)●#atarimaeniCUP特集ページ

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