飛び込み板橋、リオ後に網膜手術と左足骨折乗り越え 荒井と涙の五輪切符

飛び込み板橋、リオ後に網膜手術と左足骨折乗り越え 荒井と涙の五輪切符

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/05/02
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女子シンクロ高飛び込み決勝後のインタビューで涙ぐむ板橋(右)。左は荒井(撮影・鈴木みどり)

<飛び込み:五輪世界最終予選兼W杯東京大会>◇2日◇第2日◇東京アクアティクスセンター◇女子シンクロ高飛び込み決勝ほか

女子シンクロ高飛び込みで、板橋美波(21)荒井祭里(20=ともにJSS宝塚)組が、東京五輪代表を確実にした。予選は280・38点で7位通過、決勝は281・58点で7位入賞した。板橋は高飛び込みで8位入賞した16年リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続出場になる。

◇   ◇   ◇

涙が込み上げた。板橋はリオ後の苦闘に「失ったものがたくさんある。でも新しく得たものもある。手術前の自分よりも、もっと強くなれたなと思います」。そう言うと言葉に詰まって左手でそっと涙を隠した。

16歳だったリオ五輪は女子高飛び込みで日本勢80年ぶりの8位入賞。破格のジャンプ力と回転力。女子で世界唯一の大技109C(前宙返り4回半抱え型)が武器だった。だがその後はけがに悩んだ。18年は水面の衝撃を受ける目が網膜剥離となって手術。まぶしさが苦手になり、ブルーライトをカットする眼鏡を常用する。19年は左足骨折。左膝から足首まで約30センチのチタン製プレートを入れたままで「もうとることはない」。昨年2月の代表選考会は回復の途上で個人種目での権利を逃した。「休んでいる間に皆、一生懸命頑張っていた」と涙に暮れた。

荒井とのシンクロ種目に絞った。五輪延期で足の回復を待った。「ベストに比べて6~7割」という。あのきらめくような109Cは跳べない。その現実を受け入れて、入水技術から見直した。試合場で年上、年下を問わず「どうやってやるの?」と聞いて回った。「昨日より今日。今日より明日。1ミリでも前に進もう」。スマホにメモした言葉を支えに、東京五輪にたどりついた。【益田一弘】

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