西村経済産業相は19日の閣議後の記者会見で、ロシア北極圏での液化天然ガス(LNG)プロジェクト「アークティックLNG2」の開発業者などが米政府によるロシアへの追加制裁対象に入ったことを明らかにした。プロジェクトには三井物産なども参画しており、西村氏は「及ぼす影響について、関係者とともに精査している」と述べた。

タンカーで運ばれる「LNG」
西村氏は「プロジェクトそのものへの制裁ではなく、(ロシアの)関連会社への制裁と認識している」との見解を示した。その上で、「米国とも緊密に連携しながら対応したい」と話した。
このプロジェクトはロシアによるウクライナ侵略が始まる前から実施されており、ロシアのガス大手ノバテクが60%を出資している。生産開始は2023年頃の予定で、三井物産とエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が19年に10%の出資を決めていた。