「ストレスでめまいがする」症状を予防する1日の水分摂取量は?医師が解説!

「ストレスでめまいがする」症状を予防する1日の水分摂取量は?医師が解説!

  • Medical DOC
  • 更新日:2022/06/23
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ストレスでめまいがする時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?Medical DOC監修医が考えられる病気や何科へ受診すべきか・対処法などを解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。

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監修医師:
田中 志真 医師

東京慈恵会医科大学医学部卒業。耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師。東京医科歯科大学医学部附属病院、横浜市立みなと赤十字病院、賛育会病院などでの勤務経験あり。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会所属。小児の難聴・中耳炎から、成人の頭頸部癌まで幅広く診療している。

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「ストレスでめまいがする」症状で考えられる病気と対処法

ストレスでめまいが起きることはよくあります。めまいで一瞬くらっとすることは日常生活でよくありますが、ぐるぐる回転するめまいや、吐き気を伴うもの、難聴や耳鳴りを伴うもの、体の麻痺を伴うものなどには注意が必要です。

ストレスでめまいがする症状で考えられる原因と治し方

ストレスが背景にありめまいが起こることがあります。めまいがひどいと吐き気や嘔吐を伴うことが多いです。このような場合、原因としてメニエール病、突発性難聴、自律神経失調症などが挙げられます。一瞬ないし短時間でおわるめまいの場合は自宅で様子をみてもいいかもしれません。しかし、ぐるぐる回るめまいがおきて日常生活に支障を来したり、難聴・耳鳴りを伴っていたりする場合は、すぐに耳鼻科を受診しましょう。ぐるぐるするめまいのあと、治癒過程でふわふわするめまいに変わることがよくありますが、治癒過程のひとつなので、心配しなくても問題ありません。ストレスが原因のことが多いので、こころと体を十分休めましょう。

ストレスでめまいがあり、耳鳴りがする症状で考えられる原因と治し方

ストレスがある際にめまいと耳鳴りを自覚することがあります。このような場合、原因としてメニエール病、突発性難聴のいずれかが強く考えられます。耳鳴りがある場合は自覚できないレベルの難聴を伴っていることがよくあります。薬物加療(治療)をしないとめまいや難聴が長期化することもあるので、なるべく早めに耳鼻科を受診しましょう。

ストレスでめまいがあり、体がしびれる症状で考えられる原因と治し方

ストレスがある際にめまいと半身のしびれを自覚することがあります。このような場合、脳疾患(脳卒中・脳腫瘍)が原因の可能性があります。原因が脳卒中である場合、治療が遅れると体の麻痺が残ってしまう可能性もありますので、症状がひどい場合は救急車を呼んで、すぐに耳鼻科・救急科・脳外科を受診しましょう。

すぐに病院へ行くべき「ストレスでめまいがする」に関する症状

ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。

めまいのほかに、体が動かない・呂律が回らない・二重に物が見える・激しい頭痛がある場合は、耳鼻咽喉科・脳外科・救急科へ

めまいがすると脳に異常が起きたのではないかと心配される方が多いのですが、実際には脳疾患によるめまいは少数です。めまいの他に以下のような症状がある場合は、脳卒中(急性脳血管障害)、脳腫瘍などの脳疾患が原因である可能性が高くなります。

・体が動かない

・呂律が回らない

・二重に物が見える

・激しい頭痛がある など

症状がひどい場合は、すぐに救急車を呼んで、MRIがある大きな病院の耳鼻咽喉科、脳外科、救急科を受診しましょう。

「ストレスでめまいがする」症状が特徴的な病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「ストレスでめまいがする」に関する症状が特徴の病気を紹介します。どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

メニエール病

メニエール病とは、難聴、耳鳴、耳のつまった感じを伴う、めまいを繰り返す病気です。めまいはぐるぐるといった、回転性のめまいが特徴的です。耳の一番奥にある「内耳」という器官がありますが、ここの内部はリンパ液という液体で満たされています。この液体が過剰な状態(内リンパ水腫)になることにより症状が生じてしまいます。その誘因(引き起こす原因)はストレスや脱水、運動不足などが挙げられます。まずはなるべく早めに耳鼻咽喉科を受診していただき、内服薬での治療を始めます。あまりにも頻回な(頻繁な)めまい発作は、日常生活に大きな支障を来すため手術することもあります。

自律神経失調症

外からの刺激に対して身体を一定の状態に保つように機能しているのが自律神経です。自律神経には2つの神経があり、交感神経と副交感神経があります。前者は日中活動するために体を整えるもので、後者は夜間体を休ませるためにはたらくものです。自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた時に生じる病気で、頭痛、めまい、口の渇き、倦怠感など症状は人によって様々です。検査で明らかな異常がないにも関わらず多彩な症状があり、増悪(悪化)と改善を繰り返すことが特徴です。ストレスが原因といわれていますので、まずはからだと心を十分休めましょう。それでもよくならない場合は、内科を受診してみましょう。自律神経失調の予防には、規則正しい生活を送ることとストレス対策が大切です。

突発性難聴

突発性難聴とは、あるとき突然、片方の耳が聞こえなくなる病気です。また、耳鳴りや耳がつまった感じ、めまいや吐き気を生じることもあります。原因は残念ながらわかっていませんが、ウイルス感染説や内耳循環障害説などの仮説やストレスの影響などが考えられています。症状を自覚したら、すぐに耳鼻科を受診しましょう。一般的にはステロイドホルモンを使用して治療します。治療が遅れると、聴力は改善しないことがあるので、1日でも早い受診をお願いします。また、原因がストレスといわれていますので、ストレスをためないよう、発散するようにしましょう。

良性発作性頭位めまい症

良性発作性頭位めまい症とは、めまい疾患の中で最も頻度の高い疾患で、特定の頭の位置や頭を動かすこと(例:寝返り、起床、臥床の時など)によりおこるめまいです。めまいは1分以内におさまるグルグル回るめまいが特徴で、診断は容易です。メニエール病と異なり、難聴や耳鳴は伴いません。耳の一番奥にある「内耳」のうちの「三半規管」という器官がありますが、ここの根元の部分には「耳石(じせき)」と呼ばれるものがくっついて存在します。この耳石の一部が根元から外れ半規管の中を浮遊し、頭をうごかした際に三半規管内で移動してしまうためにめまいが起こります。ストレスがあってもなくても、起こりうる病気のひとつです。早めに耳鼻科を受診しましょう。めまいを抑える内服薬を使用したり、「耳石」をもとの位置に戻すリハビリも行ったりすることがあります。このめまいの特徴は、メニエール病と異なり寝たきりでは全く治らないことであり、めまい発作に気を付けつつ日常生活を行うことでより早く改善します。

「ストレスでめまいがする」ときに市販薬や漢方は使える?

めまいを改善する市販の漢方薬もあり「柴苓湯(さいれいとう)」や「五苓散(ごれいさん)」などがあります。いずれも耳鼻科医が病院で処方することのできる漢方薬でもありますので、一度試してみてもいいかもしれません。

「ストレスでめまいがする」症状の正しい対処法・予防法は?

めまいに効果のあるストレッチやマッサージ、ツボなどはとくにありません。めまいがあるような状況で早く治したい時は、まずは自宅で安静にしましょう。できるだけ動かず、水分は枕元においておくなどして水分不足に気を付けましょう。動くと吐いてしまうこともあり、脱水症状になりめまいに拍車をかけてしまうこともあるので、できるだけ安静を心がけてください。嘔吐があまりにも頻回であったり、めまいがつらい場合は救急外来に受診してめまい止めや吐き気止めの点滴をしてもらうと、症状が楽になるかもしれません。日常生活では、ストレスをためないようにする、あるいはストレスを発散するように心がけましょう。有酸素運動がいいと一般的にはいわれています。また、塩分を取りすぎたり、水分を十分にとっていなかったりするとめまいを引き起こしやすいので、塩分を少し控えたり、1日1~2リットルの水分の十分に摂ったりすることがいいといわれています。緑茶やコーヒーなどカフェインを含んでいる飲料は、たくさん飲むと利尿作用がはたらき脱水状態になってしまうので、適量(コーヒーや緑茶は1日1杯程度)を心がけましょう。

「ストレスでめまいがする」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「ストレスでめまいがする」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

ストレスでめまいがする症状の予防法を教えてください。

田中 志真医師

ストレスをためないようにする、あるいはストレスを発散することがとても大切です。また、有酸素運動や1日1~2リットル程度の多めの水分摂取がいいといわれています。

立ちくらみとストレスには関連性があるのでしょうか?

田中 志真医師

ストレスで立ちくらみをおこすこともありますが、起立性低血圧により起こることの方が多い印象ですので、それほど関係はないかもしれません。

ストレスでめまいがする症状は食生活や運動不足と関係がありますか?

田中 志真医師

食生活の乱れや運動不足がめまいの誘因になることがあります。食生活の乱れとしては、塩分の摂りすぎや水分不足が挙げられますので、めまいの予防には塩分を少し控えたり、水分を十分に摂ったりすることを心がけましょう。また、有酸素運動がめまいにいいといわれておりますので、定期的な運動も心がけましょう。

疲労が貯まり乗り物酔いのような眩暈がする場合の診療は何科ですか?

田中 志真医師

まずは耳鼻科を受診しましょう。めまいはストレスが原因でおこることもありますが、その他の疾患でもめまいは生じてくることがありますので、その診断をしっかり、専門家のもとでしてもらいましょう。

まとめ

ストレスが原因でおこるめまい症状は、日々診療していてよく目にするものです。また、家庭内や仕事上のストレスがなかなか改善されずに、何度もめまい発作を繰り返している患者さんも少なくないのが事実です。めまい症状は、体からのSOSの大事なサインの一つです。うまくストレスを消化したり、ストレスの軽減できる環境に変えたりすることが、症状改善につながりますし、有酸素運動や水分を十分に摂取することでも改善につながります。一方で、ストレス以外でもめまいは起こりますので、めまい症状で苦しんでいる方がいらっしゃれば、まずは耳鼻科を受診してみましょう。

「ストレスでめまいがする」で考えられる病気と特徴

「ストレスでめまいがする」から医師が考えられる病気は8個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

眼科の病気

めまい

突発性難聴

メニエール病

良性発作性頭位めまい症

自律神経失調症

起立性調節障害

片頭痛

持続性知覚性姿勢誘発めまい

ストレスが原因のめまいの多くは、耳の病気の関与が最も考えられます。

「ストレスでめまいがする」と関連のある症状

「ストレスでめまいがする」と関連している、似ている症状は17個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

めまい

めまい・吐き気

ふわふわするめまい

ふらつく

気持ち悪い

耳鳴り

耳閉感

難聴

頭が痛い

嘔吐

体がしびれる

呂律が回らない

唇の痺れ

物が2重に見える

言葉が出てこない

耳が詰まった感じ

視力低下

「ストレスでめまいがする」他に、これらの症状が見られる際は、「メニエール病」「突発性難聴」「良性発作性頭位めまい症」「脳梗塞」「脳出血」などの病気の存在が疑われます。複数の症状がある場合やなかなか治らない場合は、早めに医療機関への受診を検討しましょう。

【参考文献】・「メニエール病 中枢性めまい 良性発作性頭位めまい症」(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会HP)「自律神経失調症」(日本女性心身医学会HP)

Medical DOC(メディカルドキュメント)

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