「報道特集」膳場貴子アナ「何しました?」米で勤務の医師が日本のワクチン接種加速の要因指摘

「報道特集」膳場貴子アナ「何しました?」米で勤務の医師が日本のワクチン接種加速の要因指摘

  • デイリースポーツ online
  • 更新日:2023/03/18
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膳場貴子

米ニューヨークのコロンビア大学付属病院に勤務する加藤友朗医師が18日、TBS系「報道特集」に出演し、日米のコロナ対策などについて語った。膳場貴子キャスターのインタビューに応えた。

加藤氏は2020年3月に新型コロナに感染し、重篤な状態となったが復帰。同年8月から手術を行うようになり、同12月には完全復帰を果たした。

米のコロナ対策については「みなさん誤解しているのですが、アメリカは日本の基準で考えたら完全に医療崩壊してたんですよ。普通の外来手術は全部止まりましたし、救急で搬入できる患者もほとんどコロナで取られちゃいましたから」と説明。700床ほどの病院で400床を仮設のICUとし、すべての人工呼吸器を病院中から集めて、比較的感染が緩やかだった州の北部からも人工呼吸器を持ち込むなどしたという。「動物実験で使っている人工呼吸器すら使われていた」と語った。「日本でこれが起こってたら、みんな『崩壊』って言ってたと思うんですね。そういう意味で言うと基準が、日本の人たちは厳しいので」と苦笑いした。

加藤氏が日本でのワクチン接種率を引き上げた要因の1つについて「日本らしからぬフレキシビリティだったですね」と語ったが、膳場アナは「何しましたっけ?」と思い浮かばなかった。加藤氏は「職場接種っていうのやったでしょ。そういう形で対応させたっていうのはあまり前例がないんじゃないですかね。あれでかなり加速した感がありました」と評価した。

今後について加藤氏はファイザー社の治療薬「パキロビット」がカギになると指摘。「5類に移行する時に安全な材料となる」と説明した。ただ、日本では「特例承認」という形で導入されたため、現状では同意書を取り、医師による健康確認も続けなければいけないという。他の薬との「飲み合わせ」に副作用もあることから、処方に手間と時間がかかることも伝えられた。

加藤氏はコロナ禍を振り返り「医療従事者の大変さを理解すること、責任者を糾弾することをやめないと」と提案した。

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