佐賀県唐津市の養豚場で「豚熱」が確認されたことを受けて、感染を防止するためのワクチン接種が、佐賀県や福岡県で19日から始まりました。
佐賀県武雄市にある佐賀県畜産試験場では、19日午前から接種が始まり、1頭ずつワクチンを打っていきました。
先月30日に唐津市の養豚場で豚熱への感染が確認されたことを受けて、農林水産省は九州全域を「ワクチン接種推奨地域」に指定していました。
ワクチンの接種対象は飼育されている全ての豚や猪で、福岡県では、約8万頭、佐賀県で約6万6000頭です。
獣医師や農場の管理者がワクチン接種にあたり、福岡県では来月初旬までに初回の接種を完了したいとしています。
感染が確認された唐津市の養豚場では、1万頭あまりの殺処分が完了していて、埋却作業を続けています。
農水省は、豚熱は人には感染しないほか、ワクチンを接種した肉を食べても健康に影響しないとして冷静な対応を呼びかけています。
KBC九州朝日放送