岸田首相は、インドのモディ首相と会談するため、19日深夜、政府専用機で日本を出発した。
岸田首相「ことし、日本はG7の議長国であり、インドはG20の議長国です。こうした日印両国が国際社会においてどんな役割を果たすべきなのか、モディ首相とじっくり意見交換をしていきたい」
G7広島サミットで議長を務める岸田首相は、ロシアや中国をにらんで、南半球の新興国や途上国「グローバル・サウス」の盟主インドと連携を強めたい考え。
岸田首相は、モディ首相との会談について、「G7とG20の議長国同士で連携強化に向け腹合わせを行う」としている。
政府関係者は「友好国のインドがG20の議長国なのはチャンスだ」と話していて、岸田首相は、「グローバル・サウス」との連携に向け、「自由で開かれたインド太平洋」の新たな行動計画として、途上国への政府開発援助(ODA)の拡充を表明する方針。
ただ、経済的に中国やロシアに依存する国もあり、「取り込みは簡単ではない」との声も出ている。
