◇第95回選抜高校野球大会第1日・1回戦 大垣日大3―4沖縄尚学(2023年3月18日 甲子園)

<沖縄尚学・大垣日大>沖縄尚学に敗れた大垣日大ナイン(右が阪口監督)(撮影・平嶋 理子)
大垣日大は阪口慶三監督の孫にあたる3番・高橋慎が3安打でチームを鼓舞も、1点及ばず。8回の打席で右大腿裏を負傷も最後まで出場し「この1年間、体づくりやスイングの強さを上げる練習をしてきたので打てる自信はあった」と振り返った。ただ78歳の指揮官に甲子園大会最高齢勝利と監督通算40勝目を贈れず「強い打線をつくって夏に絶対戻ってきたい」と誓った。
阪口監督は、選手たちに魂あるプレーをしてほしいという思いから試合前の内野ノックに立った。「甲子園のベンチに入ったら、シャンとした。あそこに入ると鳥肌が立つ。夏はもっと強いチームにします」。意気盛んな百戦錬磨の老将は、真っすぐに次の戦いを見つめていた。(石丸 泰士)