
FNNの記者が18日に直撃したのは、兵庫・明石市の泉房穂前市長。
泉前市長のSNSでの投稿をきっかけに浮上した、明石市庁舎に盗聴器が仕掛けられているのではないかという疑惑。
発端は、この廃虚。
旧明石市立図書館の跡地利用をめぐる問題だった。
土地を所有しているのは兵庫県で、建物を設置したのは明石市。
しかし、約8億円という解体費用がネックとなり、土地の返還問題が先送りとなってきた。
2023年5月に就任した明石市の丸谷市長と兵庫県の齋藤知事は9月、電話で協議。
共に問題解決へと踏み出そうとする中で、泉房穂前市長のひと言で、関係者が凍りつく事態となった。
泉房穂前市長のX(旧ツイッター)「斉藤知事から明石市に本日、お詫(わ)びの電話があったとのこと。悪いのは、明石ではありません」
2023年4月に市長を退き、政界を引退した泉前市長が、まるで2人の会話を聞いたかのように、土地活用が進んでこなかったことについて、「兵庫県側が悪い」と匂わせる内容をSNSに投稿した。
明石市議会は、「知事と市長の電話の内容が泉前市長に漏れている」として問題視。
市長や、同席していた市の幹部が漏らしたのではないかとの疑いも持たれたが、2人は強く否定した。
丸谷市長「(泉)前市長とは、一切お話ししておりません」
同席していた市の幹部「私ではございません」
では、誰から情報が漏れたのか。
真相究明に向け、15日の委員会で「市庁舎に盗聴器が仕掛けられていないか調べる」との決定が出る事態となった。
真相を聞くために泉前市長を18日に直撃すると、カメラは回さないことを条件に、「盗聴なんてするわけないやろ。電話内容を取材した複数のマスコミ関係者から聞いた。市長時代からの自分の感情が入ったんや。ただ、直接話を聞いたわけちゃうから、不確かな情報だったっていうのは反省しています」と答えた。
波紋を呼んだ投稿は、すでに削除されている。
関西テレビ