
"千葉Jの原、富樫、パトリックHC、琉球の桶谷HC、岸本、今村(左から)"
バスケットボール・Bリーグの年間王者を決める「日本生命FINALS」開幕前日の26日、横浜アリーナで千葉J(東地区1位)と琉球(西地区1位)の選手らが記者会見した。
【写真】琉球は守備の間合いを詰めるべし 昨季の優勝HCが語るBリーグ決勝
2季ぶり2度目の優勝を目指す千葉Jの富樫勇樹は、準決勝後の会見で「(琉球より)上回っている点は全部じゃないですか。普通にやれば勝てる」と発言。自信あふれるコメントを巡って、ネット上で両チームのファンによる論争が起きていた。
この日、「普通にやれば」の真意を問われた富樫は「あおっているつもりはない」と前置きしつつ、「チームとしての自信がある、ということ。(自分の発言で)互いのブースター(ファン)の熱が高まればそれでいい」と話した。
初優勝を狙う琉球にとって、準優勝に終わった昨季に続いての大舞台となる。「ほどよい緊張感とリラックスが混じっている」と岸本隆一。桶谷大ヘッドコーチ(HC)は「相手は史上最強の千葉だが、チャンピオンシップで勝ったコーチと選手が最強と言える。王者は自分たちと言えるよう頑張りたい」と闘志を表に出した。
琉球のコー・フリッピンは、千葉Jが初優勝した2季前まで千葉Jでプレーしていた。フリッピンから「俺なしで千葉Jは優勝していない」と言われたという富樫は、「彼なしでチームを優勝させたい。強気の発言は好きだし、選手として大事だけど」と、笑顔で対戦を心待ちにしていた。
両チームは今季のリーグ戦で2回対戦し、1勝1敗。3月の天皇杯全日本選手権決勝でも顔を合わせ、千葉Jが87―76で琉球を破った。(野村周平)