
記者会見で質問に答える木原稔防衛相=19日午前、防衛省
【東京】木原稔防衛相は19日午前の記者会見で、米軍の輸送機オスプレイが沖縄県内外で相次いで緊急着陸したことを受け、「米側に対して原因に関する情報提供を求め、改めて安全管理を徹底するよう申し入れた」と明らかにした。
新石垣空港(石垣市)では14日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)所属のMV22オスプレイ2機が緊急着陸。同日に奄美空港(鹿児島県)、16日には大分空港(大分県)にも普天間所属機が緊急着陸した。
木原氏は「予防着陸が相次いでいる」などと述べ、「米軍機の運用には安全が大前提。引き続き安全管理に万全を期すよう求める」と説明した。
また、沖縄県の玉城デニー知事が日本時間19日、国連欧州本部で開かれた国連人権理事会で、日本政府が名護市辺野古の新基地建設を強行しているなどと訴えたことについては「辺野古が唯一の解決策だ」と従来方針を強調。
「沖縄の皆さまに大きな基地負担を担っていただいていることを重く受け止めている」とした上で「知事や地元に丁寧な説明を行い、辺野古移設を着実に進め、一日も早い普天間飛行場の全面返還を実現する」との考えを示した。(東京報道部・新垣卓也)