
柳瀬小で児童と手を合わせる西武・古賀(球団提供)
西武の古賀悠斗捕手(24)が21日、埼玉県所沢市の同市立柳瀬小学校を訪れ、児童と触れ合いながら講話した。日本代表「侍ジャパン」のメンバーとして、アジアプロ野球チャンピオンシップ決勝の韓国戦(19日)に代打で出場。タイブレークの延長10回無死一、二塁で代打に起用され、送りバントを1球で成功させて逆転サヨナラ勝ちへのお膳立てをつくったばかり。井端監督も高く評価したプレーだったが、子どもたちの反応は…。
報道陣には非公開。講和後に取材を受けた古賀によると、タイブレークの場面が日曜夜の遅い時間だったためか、子どもたちの反応はいまいちだったという。「中には自分のことを誰だか分からない子もいたと思います。源田(壮亮)さんのように誰にでも分かるような選手になりたい」と頭をかいた。
試合後は知り合いから「あの場面でのバントはしびれた」などという内容のLINE(ライン)が多数届いた。「1球の重みを感じた場面でした。バントを成功させてあれだけの声援を受けたのは初めて。本当に緊張しましたが、自分を成長させてくれる場面となり、起用してくださった井端監督に感謝しています」と改めて充実感に浸っていた。
来季から西武などで活躍した炭谷銀仁朗捕手(36)が楽天から古巣に復帰することが決まっている。ライバルとなるが、古賀は「自分のやることは変わらない。来季は今季(100試合出場)を上回る試合に出るつもりでやります。炭谷さんの経験を聞かせていただき、自分の成長につなげたい」と、3年目の来季は侍ジャパンでの経験とベテランの力を借りてさらなる飛躍を目指していく。
この日の講話では、「夢をかなえるために必要なこと」をテーマに子どもたちに語りかけたという。小学校の頃からプロ野球選手になることを夢見て、休むことなく練習に取り組んできた。その経験を踏まえ、どんな子どもにも通用するように言葉を選び、「毎日諦めずに続けること」を夢をかなえる第一歩に挙げた。(安田栄治)
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