【過酷すぎ!?】映画『ノマドランド』キャンピングカーに想いを乗せて

【過酷すぎ!?】映画『ノマドランド』キャンピングカーに想いを乗せて

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  • 更新日:2021/10/15
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数々のアカデミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞した米国の有名な女優フランシス・マクドーマンドが、主演を務めている映画「ノマドランド」。大反響を生んだノンフィクション作品「ノマド:漂流する高齢労働者たち」をもとに、そこで描かれる実在のノマドたちとともに見つめるロードムービーです。フランシス・マクドーマンが演じるファーンは、ネバダ州のエンパイアという町で、夫とともにくらしていました。

しかし2011年に町の中心産業であった石膏ボード工場が閉鎖されると、町も消え去り郵便番号すらなくなってしまいます。ファーンは夫を亡くし、家も仕事も失い、知人や友人とも離れ離れになってしまいます。そしてファーンはキャンピングカーを購入し、ノマドとなりました。

ノマドたちに寄り添って、多様な価値観を表現

「ノマドランド」は、ノンフィクション作品をもととしていることもあって筋書がなく、主人公ファーンの季節労働を次々と追いかけるとなっています。クリスマスシーズンにはアマゾン倉庫での仕分けスタッフ、観光シーズンにはRVパークの管理人、秋にはウエイトレスと、彼女は職を渡り歩きます。様々な困難に乗り越え、場所を転々とし、ノマドたちの出会いを積み重ねていきながら、誇りを持って自由を生きる彼女の旅は続いていきます。

この映画は、米国の行き過ぎた資本主義によって出来た影の部分を表現していますが、それと同時に米国の雄大な自然を背景に各地へ遊牧し、金や物や土地に縛られず、互いに助け合いながら清貧生活を貫くノマドたちの姿に、人間を幸せにするものは何なのかを考えさせられます。

ファーンはシーンが展開されていくたびに仲間と交流し、プロのノマドへと変貌していきます。車の改造や道具選びなど生きる知恵を身につけ、仕事も食料も融通し合います。しかし、車上生活は危険が多く、それにノマドとして生きていくことは孤独が付きまといます。ファーンは、ノマドをやめて一緒に暮らそうと誘われたことが二度あります。しかし、ノマドとして生活してきた価値観が、身に沁みついていることを実感し、再びノマドとして生きていこうとする決心をします。

映画「ノマドランド」は、これといった強烈なメッセージを感じるものはないものの、過熱しすぎる資本主義への警鐘と、多用な価値観を尊重する時代に差し掛かっている現実を知る映画になりました。

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