前回からの続き。投稿者さんは1通の手紙を受け取りました。差出人は独身時代に数年お付き合いしていた元恋人。どうやら新卒で就職してからずっと勤めている会社宛に届いたようです。気になる手紙の内容はというと、「余命宣告をされた。最期に会いたい」というものでした。こんな手紙を受け取ったら動揺してしまうのも当然ですよね。投稿者さん自身は会いに行きたいと考えているものの、家族のことを思うと二の足を踏んでしまうのだそう。最期を迎えつつある元恋人と、今を一緒に生きている家族との間で投稿者さんの気持ちは揺れ動いています。
しかし投稿内のママたちからはやや冷めた声が聞こえてきました。「自分なら行かない」「自分がされて嫌なことはしない」など、厳しいコメントが並んだようです。なかには「何らかの詐欺かもしれない」と危機感を持たせるような意見も。昔の恋人からの手紙というのは、なかなか一筋縄ではいかないものなのかもしれません。
やましい気持ちがあるわけじゃないし、会ってもいいんじゃない？
さて一方で、投稿者さんの背中を押すようなコメントも寄せられました。
『別に行ってもいいんじゃないかな』
『会いに行きなよ。何かやましいことをするわけじゃないでしょ？ 人と人として会うんだから』
当然のことですが、相手は「昔の恋人（投稿者さん）とヨリを戻そう」など、よこしまな気持ちがあって会うわけではありません。自分の命が尽きようというときに、楽しかった時間を一緒に過ごした相手をひと目見たい……という切ない願いではないでしょうか。お互いに「人と人」として会うのであれば、何の問題もないと考えられたのでしょう。
もし私だったら、絶対に会いに行くよ
『死が直前に迫った人は最期に、大切に想ってる人に会いたいと言うもんね。私だったら行くかな。行って話をすれば相手の願いは叶うわけだし』
『私なら行く。彼に思い残すことがないようにしてあげたい。それにもし行かなかったら、「行ってあげればよかったな」と私が後悔するのが嫌だ』
自分のことに置き換えたうえで「絶対に行く」と話したママたちもいました。相手の望みを叶えてあげたいという気持ちはもちろんですが、それと同じくらいに「自分が後悔したくない」という思いもあるのかもしれませんね。いずれにしても、お互いのためになるならば行くという決断を下したのでしょう。
旦那さんに相談してみたらいいんじゃない？
『旦那さんに正直に話して会いに行ったら？ 一時期とはいえ心を通わせた相手の最後の願いなんだし、叶えてあげて心残りのないようにしてあげたいのはわかるよ。会わないままだったら心残りになりそうだもんね。旦那さんもそこまで心が狭くはないでしょう』
『黙って行くのはダメだと思う。旦那さんに状況を説明して行ったらいいじゃない。行って何かやましいことがあるわけでもないんだからさ』
会いに行くとしたら、配偶者である旦那さんに黙っているわけにはいきませんよね。もし言わずに会って後から公になったとしたら、それこそ問題になってしまうかもしれません。事前に旦那さんに相談をして了承を取ってから行くことで、トラブルを避けられるのではないでしょうか。
もし自分が旦那さんの立場なら……
『もし私が旦那さんなら「行っておいで」って言う。病院に行くわけだし、変なことになるとは考えられない』
『私だったら「行ってあげなよ」って言うと思うよ』
「もし自分が投稿者さんの旦那さんだったら、『行っておいで』というはず」と仮定の話をしたママたちも。お見舞いに行くようなものですから、男女として何か良からぬことが起こるようには思えませんよね。「相手の最後の願いを叶えてあげたい」という投稿者さんの優しさが伝われば、旦那さんもOKしてくれるのではないでしょうか。
いちばん大切なのは、投稿者さんの気持ちだよ
『投稿者さん自身はどうしたいの？』
『いちばん大切なのは投稿者さんがどうしたいかだよ。旦那さんに伝えるかどうかも、よく考えたほうがいい』
とはいえ、大切にしてほしいのは投稿者さんの気持ちですよね。「最期だから会いたい」と思うのか、「家族に申し訳ないから会えない」と思うのか……。もちろん両方の気持ちがあるのでしょうが、一体どちらの気持ちがより大きいのでしょうか？ 投稿者さんは決断をしたようですよ。
『旦那に話してみました。「行ってきたら？」と言ってくれました。旦那もついてきて、駐車場で待っていてくれるようです』
会いに行くことにしたようですね。旦那さんに相談をしたら、反対されることもなく「行ってきたら？」と言ってくれたのだそう。投稿者さんを信頼していることがよくわかります。また病院まで一緒について行ってくれるというのも、投稿者さんのことを思いやっているからこその行動なのでしょう。
元恋人に会いに行く決心をした投稿者さん。久しぶりに顔を合わせた2人が、静かな病室で一体どんな言葉を交わすのか……今はまだ誰も知りません。しかしいずれしても、この行動が元恋人と投稿者さんにとっていい結果をもたらすといいですね。
文・motte 編集・みやび イラスト・加藤みちか
ママスタセレクト
