『Elder Scrolls 6』はXbox独占、発売は2026年以降 新資料公開で判明

『Elder Scrolls 6』はXbox独占、発売は2026年以降 新資料公開で判明

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2023/09/19

米マイクロソフトによるゲーム大手アクティビジョン・ブリザード買収計画を阻止するため米連邦取引委員会(FTC)が起こした訴訟で、マイクロソフトのゲーム事業に関する新事実がまた明らかになった。

今回の情報は、かねて予想されていたことではあるものの、PlayStationとXboxのプレイヤー両方に直接的な影響を与える可能性がある。公開された資料によると、マイクロソフト傘下のベセスダ・ソフトワークスが開発中の『The Elder Scrolls 6』はXbox独占タイトルになり、PS向けには発売されない予定だという。

マイクロソフトはこの資料で、方針は今後変更される可能性があるとしつつも、同社がベセスダ買収により取得した新旧のゲームについてどのようなアプローチを取っているかを記載している。

そのうち、『DEATHLOOP』と『Ghostwire: Tokyo』は、ベセスダがマイクロソフトによる買収前にソニーと交わしていた契約に基づいてPS向けの時限独占タイトルとして発売されており、Xbox向けには一定期間後に発売された。

『Fallout 76』と『The Elder Scrolls Online』は大規模なマルチプレイヤーゲームであり、すでにマルチプラットフォームで展開されていることから、既存プレイヤー層を損ねたり、PSプレイヤーがすでに手にしているものを奪ったりしないために、今後もマルチプラットフォームを維持するとみられる。

その次に記載されているのが、マイクロソフトによる買収後の作品だ。まずは『Redfall』だが、これはソニーにとっては逃しても気にもならないような失敗作だった。その次の『Starfield』は、総合的にみて大きなヒット作となったとみられる。どちらもXbox独占タイトルで、共通点としては既存シリーズではないこと、『Redfall』は協力プレイができるものの、プレイヤー同士の対戦型やMMOではないことがある。
そして最後に言及されているのが、『The Elder Scrolls 6』だ。既存シリーズの最新作である一方、マルチプレイではない同作は、2026年以降にXboxとPC向けに発売予定で、PS向けにはリリースされないと書かれている。

Xbox部門責任者のフィル・スペンサーは、『The Elder Scrolls 6』に関する方針はまだ決まっていないと公言していた。それは事実かもしれないが、この資料では、少なくとも現時点での考えとして、PS向けには発売しない方針が示されている。

私は最近の記事で、マイクロソフトが『The Elder Scrolls 6』をPS向けに発売することもあり得ると書いた。PS向けにも発売すれば、同作を自社のサブスクリプションサービス「Game Pass」の魅力的なコンテンツとして保持しつつも、膨大な数のPSプレイヤーに販売できる。また、ゲーム会社の買収についての柔軟な姿勢を示すこともできるだろう。

しかし、『The Elder Scrolls 6』がどうなるかについては、『Starfield』次第の部分が大きいとも私は書いた。Xbox独占タイトルとして発売された『Starfield』がGame Pass加入者の増加やXboxの売り上げ、Xboxのゲーム独占に対する一般的な評価の向上に大きく貢献すれば、『The Elder Scrolls 6』の決断にも影響するだろう。それでも、同作が独占タイトルとなることは、最も可能性の高いシナリオであることには変わらなかった。

マイクロソフトがこの資料で言わんとしていることは、同社が既存のマルチプラットフォーム向け作品をPSから取り上げているわけではないということだ。ただし、マルチプラットフォームで長年にわたり展開されてきた「シリーズ」をPSから取り上げることにはなる。マイクロソフトに言わせれば、この2つはまったく別のことなのだ。この件の行方と、それについてさらなる発表があるかどうかを注視したい。

forbes.com 原文

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