ネコと犬では新型コロナウイルスに対する反応がさまざま異なるという研究結果

ネコと犬では新型コロナウイルスに対する反応がさまざま異なるという研究結果

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  • 更新日:2020/09/30
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世界全体の死者数が100万人を突破した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が「犬とネコ」に与える影響について、コロラド州立大学獣医学部の研究チームが、「ペットの犬とネコは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染しても見てわかるほどの症状は出ない」という研究結果を新たに報告しました。ただし、ウイルスに対する免疫反応などさまざまな点について、犬とネコは大きく異なることも明らかになっています。

A new Covid-19 study on cats and dogs has good news for their owners

https://www.inverse.com/science/pets-spread-covid-19

Experimental infection of domestic dogs and cats with SARS-CoV-2: Pathogenesis, transmission, and response to reexposure in cats | PNAS

https://www.pnas.org/content/early/2020/09/28/2013102117

コロラド州立大学の研究チームが行った実験は、「犬とネコにSARS-CoV-2を投与する」というもの。研究チームは、犬3匹とSARS-CoV-2とは別種のコロナウイルスであるネココロナウイルスに対して抗体を持たないネコ7匹の鼻腔(びこう)に、リン酸緩衝生理食塩水で希釈したSARS-CoV-2を投与しました。

実験後、犬もネコもくしゃみ・せき・下痢・食欲不振などの臨床的な兆候は見られませんでしたが、詳しく調べるとネコは中程度の潰瘍性鼻炎と軽度の気管炎、最小レベルの肺胞浮腫を発症していると確認されました。また、研究チームが「鼻や口から放出されるウイルス量」について調査を行ったところ、ネコは最大5日間にわたってSARS-CoV-2を放出し続けた一方、犬はSARS-CoV-2を放出しなかったことが確認されました。

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さらに、研究チームは「一度SARS-CoV-2に感染したネコに再度SARS-CoV-2を投与する」という実験も行っています。この実験の結果、一度SARS-CoV-2に感染したネコの体内では効果的な免疫反応が生じ、SARS-CoV-2に再感染しないことが確認されたとのこと。

一連の結果から、研究チームは「ネコはSARS-CoV-2に感染しやすく、発症の兆候を伴わずに長期にわたって口や鼻からウイルスを排出する」「ネコはSARS-CoV-2に再感染しないことから、COVID-19ワクチン開発に役立つ可能性がある」と結論付けています。

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なお、「犬やネコを飼っている人はCOVID-19対策をすべきなのか?」という疑問については、研究チームは「ネコや犬が人間のCOVID-19への感染に重要な役割を果たしているという証拠はほぼない」と言及しています。

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