今年6月、岡山県内の駅や市役所などに脅迫文を貼った段ボール箱を置き去ったとして、威力業務妨害の罪に問われている女の初公判が岡山地裁で行われ、女は「間違いないです」と起訴内容を認めました。
【写真を見る】「ホストクラブでの遊興費・借金から闇バイトに応募」JR岡山駅や県庁に脅迫文を貼った段ボール箱を置いた威力業務妨害の罪に問われる女(21)に懲役1年6か月を求刑
威力業務妨害の罪に問われているのは、倉敷市の無職・弓場晴菜被告(21)です。
起訴状などによりますと、弓場被告は今年6月、何者かと共謀のうえ、JR岡山駅や岡山県庁をはじめ、県内あわせて6カ所の駅や大学・市役所などに、脅迫する内容の文章を貼り付けだ段ボール箱を置き去り、業務を妨害した罪に問われています。
岡山地裁で開かれた初公判の冒頭で弓場被告は、「間違いないです」と起訴内容を認めました。
検察側は「弓場被告は、ホストクラブでの遊興費、消費者金融への借金などから闇バイトに応募、指示役と連絡を取り始めた。車で移動しながら洗剤とスプレー缶を入れ、脅迫文を貼り付けたダンボール箱をトートバッグにいれて持ち運んだ」
「さらに、倉敷市役所、岡山市役所、岡山県庁、岡山大学に段ボール箱を置いた後に、報酬の受け取り場所である瀬戸内市の空き地に向かったが、指示役に『追加しなければ報酬を渡さない』といわれ、JR邑久駅、岡山駅にも置いた」と述べました。
検察は「悪質ないたずら行為で社会的な影響は大きい」などとして、懲役1年6か月を求刑。これに対して弁護側は「反省し、再犯の恐れはない」などとして「寛大な判断を」と述べました。