
くじゅう連山の麓にある長湯温泉しだれ桜の里。4月中旬まで6種類の桜を楽しめる=16日午前、竹田市直入町長湯
【竹田】竹田市直入町長湯の「長湯温泉しだれ桜の里」で、早咲きの大漁桜1600本が満開を迎えた。くじゅう連山の麓にある里(約10ヘクタール)には花期の異なる6種類の桜が計約2600本あり、4月中旬まで、鮮やかなピンク色の花が山肌を彩る。
しだれ桜の里は地元住民らがNPO法人を設立して2006年から山の斜面を切り開き、21年にオープンした。剪定(せんてい)などは県内の造園業者でつくる「21世紀大分みどりの会」がボランティアで協力する。
運営会社「桜花の里」によると、3月に入って気温が高い日が続き、大漁桜は例年より10日ほど早く咲き始めた。小さな濃い紅色の花が特徴の八重紅しだれ桜は約300本と西日本一の規模を誇り、同下旬には全長約300メートルの桜ロードが見られるという。
夫婦で訪れた大分市畑中の会社員神藤恵さん(32)は「SNS(交流サイト)で見て、来たいと思っていた。本数が多くて見応えがある。とてもきれい」。父親と記念写真を撮影した同市神崎の会社員野田菜々美さん(22)は「春の訪れを感じる。癒やされますね」と話した。
開場は午前9時~午後5時。入場料は中学生以上500円、小学生300円、未就学児無料。500台分の無料駐車場もある。
JR大分駅発着の直行バスは大分駅発が午前10時、同里発が午後1時。料金は往復で大人2500円、小学生以下1250円。問い合わせは大分観光はと交通(097・569・2001)。