【中学受験】6月に中だるみを迎えた我が子。受験に意味あるの?と聞かれたら

【中学受験】6月に中だるみを迎えた我が子。受験に意味あるの?と聞かれたら

  • LIMO
  • 更新日:2022/06/23
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世の中には色々な受験がありますが、中学受験の場合は1月から2月に受験が集中します。さらに、中学受験は小学校低学年頃から「受験をする」という方針を決め、小学3年の2月に入塾するというのが一般的な流れです。

親子の受験と言われる中学受験の世界。親子で一緒にマラソンを走るように受験日というゴールに向かって頑張ることが、高校受験や大学受験に比べて求められます。長丁場かつ子ども一人で完走することが難しく、気持ちのコントロールが難しい面もあります。

「なぜ学区の公立中ではないのか」「やりたいことを犠牲にしてまでする受験に何の意味があるのか」と聞かれたとき、どう対処していけばよいのでしょうか。

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出所:文部科学省「令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について」

夏休み前に受験への熱量が低下している場合は要注意

受験学年でもある小学6年生の夏休みは「勉強時間を確保できるラストチャンス」「何とか挽回できる貴重な時間」になります。

また、夏休みは通塾と宿題をこなすのに多忙を極めるため、中学受験をする子どもは「夏休みを思い切り満喫する」ことはほぼ不可能になります。

1月や2月の入試本番をゴールに定める全ての親子にとって、夏休みは合否の分岐点にもなる重要な時期になります。しかし、夏休み前に受験への熱量が低下している場合は注意が必要です。

勉強に疲れ、思うように成績が上がらず気持ちが乗らない。

6月に中だるみになると、やる気を出させるために試行錯誤を繰り返したままの状態で夏休みに突入。

気分が乗らないまま夏期講習がスタート。

ようやく本気を出そうとしたら、もう本番目前ということもあります。

こうした事態は誰でも起きる可能性があります。

中だるみを迎えた子どもから「受験に意味があるのかな」と問われたときはスルーしたり、「とにかく黙って勉強していればいいの」という声がけは逆効果になります。

【画像】私立中学校に通う生徒数は年々増加傾向にある(出典・文部科学省)

「中だるみ=悪」ではなく子どものSOS

中だるみというとデメリットのイメージが強いですが、大人も子どもも関係なくおきます。

ずっと頑張っていたけれど息切れしてペースが落ちたり、以前と比べて集中して物事に取り組めないなど心の変化になります。

決して「楽をしたいから中だるみが発生している」わけではないのです。

周りの同級生が集中力を切らさずに勉学に励んでいるのに、自分だけ気持ちが追いつかないことに対し、何も感じない子どもはいません。

「受験しなくてもいい」「中学受験に意味はあるの?」という子どもが発する言葉は、SOSの可能性を秘めています。

そういうときは、一方的に子どもを責め立てずに話を聞いてあげるようにしましょう。

親が中学受験に熱心だと、子どもは顔色を伺い本音を言わないこともあります。

中だるみを無視して早く勉強させようとすると、さらに気持ちが滅入ってしまいます。

「勉強させなくちゃ」という気持ちを封印し、子どもの話に耳を傾けてください。まずは、現状確認することが大切です。

狙っている中学よりも行きたい中学があるのか

勉強ばかりの日々に疲れたのか

学区の公立中学への進学にシフトチェンジしたいのか

子どもとはいえ、11歳や12歳になると空気を読んで親を怒らせないような言動に終始する子もいます。

時間をかけ、休ませつつ話を聞いてあげて「今、何を考えているのか」を確かめていきましょう。

中学受験の撤退とリアルな進路も話し合う

中学受験をしないと本人が決めたら、それを撤回することは難しいものがあります。

中学受験に向けて通塾を続けていると、これまでかけてきた教育費のことを思うと親としては「撤退」の踏ん切りがなかなかつきません。

とはいえ、受験をするのは子ども本人です。子どもの意志が堅い時は尊重することがベストです。

ただし、中学受験をしない場合は必ず進路のシミュレーションをしてください。

公立中学校に進学すると、高校受験の際に内申書が必要になります。

定期テストの点数だけでなく、授業態度や生活態度といった面も含まれるため、内申点が低いと希望する高校に進学することが叶わないこともあります。

一般的に、公立高校のトップ高校を受験する中学生は各中学の優秀な生徒が集結します。

生徒会活動や課外活動、授業態度も真面目な子が多く、内申点が低いとそれだけで合格ラインを超えるのが難しくなります。

「中学受験はしない」と口にした際は、高校入試の仕組みだけでなく高校の進学実績も調べて情報を共有しましょう。

高校によって進学する大学もある程度決まっています。

すでに「将来この大学に行きたい」と思っているなら、「この高校以上なら可能性が高い」「地元の中学からこの高校に入るには何番以内に入らないと厳しい」ということまで説明することが望ましいです。

中学受験という大きな荷物を一旦降ろしても、遅かれ早かれ「受験」はやってくる現実を伝えつつ、「中学受験するかしないか」を考えさせてください。

長丁場の中学受験では山あり谷ありが普通

高校受験や大学受験のように子ども主体の受験ではない中学受験。

長丁場ということもあり、山あり谷ありが当たり前です。

受験学年の夏を迎える直前で「気力が落ちている」といった中だるみが発生すると、親は慌ててしまい何事もないように蓋をしめてしまう気持ちも分かります。

しかし、夏休みまで引き延ばしてしまうと、親子関係が悪化してしまう恐れもあります。

勇気が必要ですが、子どもが中学受験への迷いを生じて悩んでいたら、無視するのではなく子どもと真剣に向き合い親子で「どの選択が一番良いか」を考えてみてください。

参考資料

文部科学省「令和3年度学校基本調査(確定値)の公表について」

中山 まち子

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