【特集】吉田尚記アナに聞く、コミュ障のための話し方 第5回 オンラインでの会話を乗り切る2つのコツ

【特集】吉田尚記アナに聞く、コミュ障のための話し方 第5回 オンラインでの会話を乗り切る2つのコツ

  • マイナビニュース
  • 更新日:2020/11/20
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本業のアナウンサーのみならず、アニメ評論、アイドル評論、創作落語など多彩な仕事をこなし、近年ではバーチャルYouTuber一翔剣としての活躍など、多忙を極めているニッポン放送のアナウンサー、吉田尚記さん。そんな吉田さんが、単行本『元コミュ障アナウンサーが考案した 会話がしんどい人のための話し方・聞き方の教科書』(アスコム)を出版した。

23時の撮影会

こちらの本では、吉田さんが会話のコミュニケーションに悩む人々を対象に期間限定サロンを開催し、そこから実際の悩みを拾い上げつつ、各分野の専門家を取材してコミュニケーションが苦手な理由や解決法を指南。まさに教科書として、コミュニケーションのテクニックが詰まった1冊となっている。

そこで今回は、ビジネスシーンでも活用できるコミュニケーションのテクニックについて、吉田さんにたっぷりとお話してもらった。
○■オンラインとオフラインの会話の違い

――最近は、オンライン会議など直接会わずにインターネット経由で会話をする機会も増えてきました。対面での会話テクニックはオンラインでも有効なんでしょうか。

「元コミュ障アナウンサーが考案した 会話がしんどい人のための話し方・聞き方の教科書」の中で紹介したテクニックのほとんどは、オンラインでも使えます。基本は同じなんですけど、オンラインはどうしてもタイムラグがあるので、お互いのリアクションがほんの0.何秒かづつですが、遅くなってしまいます。

――テレビの中継でもよくありますよね。ネットワーク環境によっては、どうしても返事などがワンテンポ遅くなってしまいます。

人間って、いい会話ができているかを、相手からのリアクションのスピードで無意識に判断しています。あなたが何か話をしたとして、すぐに「なるほど」とリアクションが来れば、今の話が面白かったんだ、と感じるでしょうし、「……なるほど」と、ちょっと間があると、それほどでもなかったのかな、と感じるでしょう。ほんの0,数秒ですが、この遅れを感じると、我々はなんとなく会話に自信をなくします。オンラインだと発生してしまうタイムラグは、もう「そういうものだ」と思って乗り越えるしかないです。
○■オンラインでより試される2つの精神的要素

――オンラインではリアクションが悪く感じてしまうけれど、そうじゃないんだと気持ちを強く持つことが大切ということですね。

きっとみなさんもオンラインの会話はちょっとメンタルが疲れるんじゃないでしょうか? これは、オンラインでもオフラインでも共通なんですが、私は、可能な限り「ガマンして乗り越えて!」って言いたくないんです。徹底的に分析して、精神論はとことん排除したんですが、会話において、精神論で乗り越えなければいけない部分が2つだけ残りました。ひとつは「話しかける勇気」。会話は話しかけないと始まりませんから、そこは勇気を持つしかない。話が終わりそうになったら、次の質問を投げかける勇気でもあります。僕は会話が苦手な人に“がんばれ”なんて言いたくないんですけど、ここは“がんばれ”としか言ってあげられないところです。

――確かに会話のきっかけの部分は、勇気を振り絞るしかないですね。もうひとつは何でしょうか。

もうひとつは「へこまない体力」です。ひどいことを言われてしまった時に、へこむと会話が終わっちゃう。でも、へこむな、ということではありません。嫌なことを言われてへこむのはある意味、仕方がない。ただ、へこんでしまったことを表に出さないこと。ちょっと軽口を言われてしまって「えっ……」と止まってしまうと人とは、気まずくなってしまいます。自分の気持ちを隠すことはできるはず。あんまり言いたくないですけど、ここは「ガマンして」と言わざるを得ないんです。あと、タイムラグからなんとなく気まずい感じが生まれやすいオンラインでも、気まずさを自分で乗り越える“へこまない体力”が大切です。

――気まずくなって口をつぐむのではなく、次の話の糸口を出し続ける勇気と体力が、オンラインではより試されるということですね。

コミュニケーションで大切なのは、結局のところ勇気です。とはいえ、ただ「勇気を出せ!」って言われても、いや、そう簡単に出せないでしょって思うんですよね。「勇気を出して」なんて言ったら具体的であることが大切、って思っている私としては負けだと思いますから。ただ、「こういう場合はこうしましょう」って言われたら、やってみようって思える。そこまで提案して、勇気が出たことになる、と思って今回の本を作ったんです。

――試せる武器をたくさん持っていることで安心につながって、会話が怖くなくなるかもしれないですね。

もし懸賞などで掃除機が手に入ったら、掃除してみたくなりますよね? そういう感じで、具体的な「武器」が手に入ったら使ってみたくなる。だから、本の中では、そういうテクニックを会話の「武器」としてお渡ししました。ぜひ「武器」を手に、会話をしてみてください!

○新刊『元コミュ障アナウンサーが考案した会話がしんどい人のための話し方・聞き方の教科書』

会話の「気まずい」「こわい」「嫌われたくない」を卒業できる! 元コミュ障アナウンサーが“30秒の会話もつらい”という人に向けて、一番やさしい会話術を紹介。すぐに使えるテクニックを多数掲載する。ニッポン放送アナウンサー吉田尚記氏著、アスコムより上梓されており、価格は税別1,500円。

○■吉田尚記
1975年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。ニッポン放送アナウンサー。ラジオ番組でのパーソナリティのほか、テレビ番組やイベントでの司会進行など幅広く活躍。またマンガ、アニメ、アイドル、デジタル関係に精通し、「マンガ大賞」発起人となるなど、アナウンサーの枠にとらわれず活動を続けている。2012年に第49回ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞受賞。著書に『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』(太田出版)、『あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります。』(河出書房新社)など。
Twitter : @yoshidahisanori

宮崎新之

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