
植樹した木のまわりに水をやる子どもたち
東百合丘の田園調布学園大学で3月8日、麻生区の木・禅寺丸柿の植樹が行われた。
禅寺丸柿は800年前に王禅寺で見つかったとされる柿。柿生の地名の由来とされ、かつては地域経済を支える農産物として栽培されていた。現在はほとんど市場にまわらないが、伝統を継承しようと1995年に住民有志で「柿生禅寺丸柿保存会」を結成。もぎ取り体験や区内小中学校への植樹に取り組んできた。
昨年迎えた麻生区区制40周年を記念し、同記念事業実行委員会では植樹を企画。「未来を担う子どもたちに禅寺丸柿のことを知ってほしい」と子どもに関連する施設に植えられることになった。同大には福祉や保育など学ぶ学生が通うほか、地域の子育て支援室「DCU子どもひろば:みらい」を昨年開設。学生や親子が交流している。
植樹当日は、保存会メンバーや区役所職員、同大学生と、「みらい」に訪れた親子が参加。5号館の庭に、柿の木を植え、参加者で木の周囲に土を被せ水をやった。
同大に禅寺丸柿が植樹されるのは初めて。早ければ今年中に実をつけるという。安村清美副学長は「収穫体験など更なる子どもたちとの外遊びも期待できる。大切に育てていきたい」と話した。
タウンニュース麻生区版