誰でもできるキャッシュレスの“得する活用法”をチェック

誰でもできるキャッシュレスの“得する活用法”をチェック

  • 週刊女性PRIME
  • 更新日:2019/01/13
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※写真はイメージです

日本に押し寄せるキャッシュレス化の波。カード評論家の岩田昭男さんも、その流れをひしひしと感じているという。

「東京の高田馬場エリアをよく利用しているのですが、この1年で、キャッシュレス決済ができる店と決済方法の種類がグッと増えました。

喫茶店の『ルノアール』や定食屋の『大戸屋』など、中堅のチェーン店は、以前はクレジットカードのみで、電子マネーの導入を渋っていました。電子マネー決済を受け入れた場合、決済先に支払う手数料負担が3〜4%と重いですから」

しかし昨年春ごろから、これらの店でも徐々に電子マネーが使えるようになったという。

「手数料は痛いけれど、東京五輪に向けてさらに増えるであろう外国人観光客を取り込んでいきたいということでしょう。高田馬場では、まだ小さな居酒屋や個人商店では現金しか受け付けていませんが、政府による消費税ポイント還元策などにより、今後は一気にキャッシュレス対応が進んでいくのでは。

というのも、昨年11月に、安倍首相が中小の小売店でキャッシュレス決済をすれば、5%のポイント還元を行うという意向を示しました。増税分を上回る大盤振る舞いをして、国民や中小小売店にキャッシュレスを試してもらい、まずはその便利さを知ってもらう。それを起爆剤にして、すみずみまでキャッシュレス化を進めたいというのが狙いです」(岩田さん)

そもそもキャッシュレスには、主に3つの種類があることを知っておこう。

●クレジットカード
キャッシュレスの先駆け的存在。決済時にクレカを提示すると、いったんカード会社が支払いを肩代わりし、後日、その代金が利用者の口座から引き落とされる(後払い方式)。支払い代金の0・5〜2%のポイントがつくものが多い。なお、クレカの発行には収入などに関する審査が必要。

●電子マネー
鉄道などで使える交通系電子マネーや、イオンのWAON、セブン&アイのnanacoといった流通系電子マネーがあり、タッチひとつでスピーディーに決済できるのが魅力。

●スマホ決済(QRコード決済)
「おさいふケータイ」は電子マネーと同じ技術で、スマホをタッチして決済するタイプ。最近はPayPayなどに代表される、QRコードまたはバーコードを読み込んで決済するものが注目を集めている。

なかでも電子マネーとスマホ決済は、種類が多く、どれを手にしていいか二の足を踏んでいる人も多いはず。そこで、利用法と活用術を詳しく紹介!

電子マネーでキャッシュレス

電子マネーは、クレジットカードに次いでおなじみのキャッシュレス決済のひとつ。あらかじめお金をカードにチャージしておき、ICカードを読み取り機にピッと軽くかざすだけで決済できるとあって手軽だ。レジの前で財布の中から小銭を探す手間もはぶける。チャージが面倒な人には、一定残高以下になると、クレジットカードから自動的にチャージできる方法も。

「ともかく決済がスピーディー。みなさんも、Suicaなどの交通系電子マネーを使ってみて、もとの小銭で切符を買う生活になんて2度と戻れないと思いませんでしたか? この手軽さになれてしまうと、最近登場したQRコードを使ったスマホ決済さえ少々面倒だなと感じてしまいます。

これからキャッシュレス生活にトライしてみようと考えている主婦の方は、まずは手軽な電子マネーから試してみては?」(岩田さん、以下同)

電子マネーは、運営する会社によってさまざまな特徴がある。

JRや私鉄などで使えるのが、鉄道会社が発行する交通系電子マネー。首都圏の『Suica』や『PASMO』、関西圏の『ICOCA』などが有名。これらを利用すれば、現金で切符を買うよりも安い運賃で移動できる場合もある。

また、コンビニや駅ナカなどの小売店や飲食店での決済に使えるのもうれしいところ。特にSuicaは相互乗り入れにより全国ほとんどの公共交通機関で乗車券として使用できるスグレモノで、1枚は持っておきたい。

一方、流通系の企業が発行するさまざまな電子マネーもある。

「基本的には、発行元のグループにお客を囲い込むためのものなので、グループ以外では使えないことが多いのが難点なんです。その分、ポイント還元率がわりと充実しているのがメリット。そのグループ企業をよく利用するかどうかが、カード選びのポイントになってきますね」

例えば、セブン&アイの『nanaco』は、イトーヨーカドーとセブン-イレブンなどで利用可能。ポイント還元は利用額100円につき1ポイントと、まずまずの割合。

イオングループの『WAON』は、イオンなどの店舗レジで利用でき、ポイント還元は利用額200円につき1ポイント。nanacoより低めだが、イオンのお客様感謝デーの際は5%オフになるため、さらにお得に使いたい人はこまめにチェック。

『楽天Edy』は、ローソンやファミリーマートで利用でき、利用額200円につき楽天スーパーポイントが1ポイントつく。

このほか、交通系・流通系以外では、クレジットカードと連動させるNTTドコモの『iD』、JCBの『クイックペイ』などがあり、これらは後払い式を選ぶことが可能。

通常の電子マネーはチャージ上限額が数万円だが、これらは登録クレカの限度額まで使うことができるので、買い物だけではなくタクシーなど幅広く使いたい人には便利だ。

スマホ決済でキャッシュレス

スマホを使った決済は、実は以前から私たちにとって欠かせない存在。ガラケー時代からおなじみの「おサイフケータイ」だ。交通系電子マネーなどに使われている技術を応用したもので、Suicaのアプリをダウンロードしてお金をチャージし、駅の自動改札やコンビニでスマホをかざして「ピッ」と決済。ICカードと同じような感覚で利用できる。

一方、ここ1〜2年の間に急に目立ってきているのが、QRコード(バーコード)を使ったスマホ決済サービスだ。特にヤフーとソフトバンクの合弁会社が運営するPayPayは、昨年12月に展開した「100億円あげちゃうキャンペーン」で一気に注目の的に。後日還元される20%のポイントを目当てに、対象店舗のビックカメラなどはお祭り状態となった。

QRコード決済の手順を、PayPayを例にご紹介しよう。

(1)PayPayのアプリをダウンロード。

(2)自分のスマホの番号とパスワードを設定するか、Yahoo! JAPANに登録した IDでログインするかを選ぶ

(3)支払方法を選択。クレジットカードや、Yahoo! JAPAN IDに登録している銀行口座を登録可能。これでQRコード決済が可能に。

決済方法は2種類。客が自分のPayPay画面のバーコードを見せて、店側にそれを読み取らせるのが“ストアスキャン型”。

それから、店にある固有QRコードを客がスマホを使って読み取り、画面に利用金額を入力、店の人に確認してもらって決済終了するのが“ユーザースキャン”という方法だ。

ただ、どちらもスマホを取り出しアプリ画面を立ち上げる手間がかかるため、「ピッ」とワンタッチで決済できる電子マネーと比べると、客にとってはやや面倒な面も。

しかし、実はこうしたQRコード決済が、キャッシュレス化推進のカギを握るかもしれない、と岩田さんは話す。

「商店街の小さなお店は、クレジットカードさえNGで、現金のみ受け付けるところが多い。カード加盟店への手数料が数%とられるのが惜しいし、決済用の機器の導入費用もかかるからです。

ところがQRコード決済なら、ユーザースキャン方式を選べば、読み取り機器がいらず、印刷した店固有のQRコードさえあればOK。初期投資はもちろん、スマホがつながる場所なら特別な通信環境もいりません。おまけにPayPayはユーザースキャン型の手数料も3年間不要。だったらやってみよう、という小さなお店が増えるのでは?」

しかも今後、PayPayは中国でシェアを拡大し続けるスマホ決済サービスの『アリペイ』と提携。PayPay加盟店でアリペイによるQRコード決済も可能になる予定。

「中国からインバウンド客も見込めるわけですから、店にとってこれは大きい」

ほかのスマホ決済サービスとしては、『LINE Pay』や『d払い』といったものもある。

LINE Payは個人間の送金や割り勘がしやすくて便利。d払いはドコモの利用料金との合算払いが可能。自分に合ったものを試してみたい。

悪質トラブルにご注意を

キャッシュレス生活を始める前に注意をうながすのは、生活経済ジャーナリストのあんびるえつこさん。

「新しいサービスに関しては、法律の抜け穴をわざとつくような悪質なトラブルに巻き込まれることも。『三菱UFJリサーチ&コンサルティング』の報告書によると、中国では、決済の際に、偽のQRコードをスキャンさせられてお金をだまし取られたり、QRコードに違法プログラムが仕込まれていたりするなどの悪質トラブルがあったそうです。

日本でも先月、PayPayの不正利用が相次ぎ問題となりました。日ごろから利用明細に目を光らせ、身に覚えのない利用履歴がないかチェックしましょう」

キャッシュレス機能を盛り込むと、スマホの盗難や紛失したときが心配。

「日常的に暗証番号や指紋認証のロックをかけて。いざというときは遠隔ロックできるような設定をしておくと安心です。そして落としたらすぐに利用停止の連絡ができるよう、運営元の連絡先や自分のアカウントをメモしておきましょう」(あんびるさん、以下同)

キャッシュレスのお楽しみのひとつとなるのがポイント還元。

「スマホ決済については、PayPayに触発されて、しばらくはいろいろなところでキャンペーンが実施される可能性があります。こまめに情報収集して、キャッシュレス化に向けたお祭りに乗り、得しながらキャッシュレスに慣れていきましょう」

一方、岩田さんは、初心者にこうアドバイスする。

「決済方法が多すぎるとポイントが分散してしまって、なかなか貯まらなかったり、使いきれなかったりして残念なことに。数を絞り込んでいきましょう。

初めは、よく使う電車やバスで利用できる交通系電子マネーと、よく買い物する店で使える流通系電子マネーを選んでください。そして、そのどちらかと関連のあるクレジットカードを持つといろいろな特典が得られます。スマホ決済はLINE Payから始めてみては。LINEになじみのあるユーザーも多いかと思いますし、その場合、登録の手間も少ないので」

電子マネーと関連のあるクレカとは、チャージをする際にポイントがつくといったお得感のあるもののこと。例えば、Suicaなら、『ビュー・スイカ』カードにすれば、JR東日本の窓口で定期券を購入すると1000円につき15ポイントが貯まる。

イオンをよく使うなら、電子マネーはWAON、クレカを「イオンカード(WAON一体型)」にすれば、チャージのたびに200円につき1ポイント貯まるといった具合だ。

キャッシュレス決済していると、お金を使っている実感がつかみにくく、つい無駄遣いをしがち。

「家計簿を記録できるアプリは日々の出費を入力するだけで出費を集計してくれて便利ですよ。そういったものを活用して、支出を把握して」(あんびるさん)

「家計簿アプリが苦手なら、例えば食費が月に5万円と決めたら、プリペイド式の電子マネーに予算額だけをチャージして、その範囲内でやりくりしてはいかが」(岩田さん)

「チラシチェックのかわりにこまめにネットでお得情報を探すくせをつけて、上手に時代の波に乗りましょう!」(経済評論家・加谷珪一さん)

《PROFILE》
岩田昭男さん
消費生活ジャーナリスト。著書に『挑戦と逆転の切り札』『キャッシュレスで得する「お金の新常識」』など

あんびるえつこさん
生活経済ジャーナリスト。著書に『消費者教育ワークショップ実践集』など

加谷珪一さん
経済評論家。著書に『億万長者への道は経済学に書いてある』『大金持ちの教科書』など

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