「防衛」「原発」「子育て」首相、今国会焦点の課題で説明注力

「防衛」「原発」「子育て」首相、今国会焦点の課題で説明注力

  • 産経ニュース
  • 更新日:2023/01/25
No image

衆院本会議で立憲民主党の泉健太代表(手前)の代表質問を聞く岸田文雄首相と林芳正外相(左)=25日午後、衆院本会議場(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相の正念場となる、施政方針演説に対する代表質問が25日の衆院本会議で始まった。昨夏以降、下落が続いてきた内閣支持率は今年に入って下げ止まったが、苦境を脱したとまでは言い難い。首相は今国会の焦点となる「防衛力強化」「原発」「子供・子育て」などの重要政策を中心に丁寧な説明を行い、国民の理解を得ることで政権浮揚につなげたい考えだ。

「防衛力の抜本強化を図るためにはしっかりとした財源が不可欠だ。財源確保にあたっては、国民負担をできるだけ抑えるべく、行財政改革の努力を最大限行う」

首相は同日の立憲民主党の泉健太代表との論戦で防衛力強化に伴う増税に関し、こう理解を求めた。

中国、北朝鮮、ロシアの軍事的脅威に直面する中、防衛力強化は喫緊の課題だ。だが、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が21、22両日に実施した合同世論調査では、防衛費を大幅に増額する方針には「賛成」が50・7%で、「反対」の42・8%を上回る一方、必要な財源を増税で賄うことは反対が67・3%を占めた。

首相はこうした世論を重く捉えており、この論戦の前には「野党との議論を通じ、しっかりと国民への説明を尽くす」と周囲に決意を語った。

また、今国会では、首相が昨年末に建て替えや稼働延長に道筋をつけた原発も焦点となる。泉氏は「原子力の災害リスクや事故リスクは他の電源に比較して大きい」と首相の判断に疑問を呈したが、首相は「わが国の厳しいエネルギー供給状況を踏まえれば、原子力を含めあらゆる選択肢を活用していくことが必要だ」と強調した。

最優先課題と位置付ける子供・子育て政策に関しては「最も有効な未来への投資だ。個々の政策の内容や規模面はもちろん、地域社会や企業のあり方を含め、社会全体で子供・子育てを応援する次元の異なる少子化対策を実現していく」と訴えた。

今国会は会期中の4月に統一地方選を迎え、千葉5区や和歌山1区などの衆院補選も見込まれる。5月の広島市での先進7カ国首脳会議(G7サミット)後には、首相が衆院解散・総選挙に踏み切るとの観測も絶えない。首相は、政治決戦のスケジュールも念頭に置き、議場の外の民意も意識しながら重要政策での説明を尽くしていくこととなる。(永原慎吾)

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加