「作者が全身全霊をかけて書いたものでなければ、子供は見抜いてしまう」。サンライズ、文化功労者顕彰を受けて富野由悠季氏のコメントを発表

「作者が全身全霊をかけて書いたものでなければ、子供は見抜いてしまう」。サンライズ、文化功労者顕彰を受けて富野由悠季氏のコメントを発表

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  • 更新日:2021/11/25

11月25日発表

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写真は2020年、「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」オープニングセレモニーに登壇した富野由悠季氏

サンライズは令和3年度の文化功労者顕彰を受けた富野由悠季氏のコメントを発表した。

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サンライズ公式ページに掲載された富野氏のコメント

文化功労者の制度は、日本の文化の発展に関し、特に功績が顕著な方々を顕彰するもの。昭和26年の制定以来、昨年度までに915名が顕彰されている。毎年15人ほどが選出され、アニメーション監督としては2012年の宮﨑駿氏に続いて2人目となる。

コメントの中で特に注目したいのは「子供に読んでもらえるものは、作者が全身全霊をかけて書いたものでなければ、子供は見抜いてしまう。大人相手に書くもの以上に、体重をかけて企画し、書かなければならないという哲学を教えられたことです」という部分だろう。

さらに「アニメ番組でも公共放送の電波を使わせてもらっているのだから、公共的な意味のある物語を提供すべきであるというテーゼです。その意味では、アニメのストーリーテリングは万能である、ということを意識した作品作りをしてきたつもりなのです」というところにも富野氏ならではの作品への"気合い"が見て取れる。

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2009年、ゲーム開発者のカンファレンス「CEDEC 2009」の基調講演に登壇した富野氏。ゲームという"新しい文化"の担い手に対し「ゲームは地球を滅ぼしかねない悪。そうでないという知恵があるなら見せてほしい」とエキセントリックな挑戦状をたたきつけた

コメントは簡潔で、富野氏自身の想いの一端でしかないが、冒頭の「今回、文化功労者として選出されたことは、ぼく以後の後進のために、大変嬉しいことだと思っています。この種のジャンルの創作者、アーチストにとって励みになるからです」という部分に時代の変化への期待も見て取れる。

富野氏は自身の仕事を“テレビ漫画”と卑下することもある。今回のコメントはかつてそのように評価をされてきた価値観を、自らの作品で変えてきた人物の言葉として興味深いが、それだけでなく、富野氏の「アニメーション作品」への強い想いが感じられるコメントだ。

勝田哲也

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