自宅でバスツアーが楽しめる!?ほっこりした気分になる日本三大芋煮が連携したオンラインツアー「芋煮おばちゃんと三大芋煮を巡る」

自宅でバスツアーが楽しめる!?ほっこりした気分になる日本三大芋煮が連携したオンラインツアー「芋煮おばちゃんと三大芋煮を巡る」

  • @DIME
  • 更新日:2020/10/17
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自宅でくつろぎながら日本各地のバスツアーを体験できる、最先端のオンライン観光サービスを体験してみた。

香川県高松市に本社を置く琴平バス株式会社と日本三大芋煮連絡協議会の連携企画『芋煮おばちゃんと三大芋煮を巡る』だ。

味も見た目も異なる芋煮を郷土料理に持つ愛媛県大洲市・山形県中山町・島根県津和野町が連携して日本三大芋煮や地域の魅力を発信するこの企画は、ウェブ会議サービスのZOOMを使用して、実際にバスツアーに参加している気分を味わいながら現地ガイドの観光案内を受けることができるというもの。

今回筆者が参加したのは、島根県西部の津和野町編。“山陰の小京都”と呼ばれる、風光明媚な城下町だ。

【取材協力】

琴平バス株式会社・・・香川県に本社を置くバス旅行会社。今年度は、日本三大芋煮やその土地の魅力を多くの方に発信するべく、ZOOM を活用したオンラインツアーを実施中。オンラインツアーでは、自宅にいながら3つの芋煮や地域の魅力を楽しむことができる。

日本三大芋煮連絡協議会・・・芋煮を郷土料理に持つ愛媛県大洲市・山形県中山町・島根県津和野町は、平成26年から3市町で連携し、芋煮・いもたきを PR するイベントや情報発信等を行っている。それぞれの市町の芋煮は、入っている具材や味付けだけでなく、芋煮の楽しみ方や歴史も異なる。

今後は愛媛県大洲市が10月22日(木)、27日(火)、29日(木)、山形県中山町が11月5日(木)、10日(火)、12日(木)に開催予定。

https://www.kotobus-tour.jp/online/

当日までに“旅のしおり”と“旅先のお料理”が自宅に届く

琴平バス株式会社は約8年前からバスツアーを行っていたが、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により観光旅行者数が減少したことから、自宅でも観光が楽しめるオンラインバスツアーを企画したそう。

申込みをすると、当日までに自宅に“旅のしおり”と“旅先のお料理”が届く。

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旅のしおりと紙製シートベルト、そして香川県の『アロバーコーヒー』ドリップパック。

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“旅先のお料理”としては、芋煮、名菓源氏巻の一口サイズ『笑小巻』、里芋焼酎、ざら茶(カワラケツメイ茶)など津和野町の名産品が詰められていた。

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芋煮は、日本の伝統的な郷土料理の一種。里芋と野菜・肉・魚などの具材を煮込んで作る。島根県津和野町・愛媛県大洲市・山形県中山町はいずれも芋煮が名物で、“日本三大芋煮”と呼ばれている。

津和野町の芋煮は、日本海で獲れた鯛をあぶって出汁をとるのが特徴。津和野産のねっとりとした里芋に、鯛と昆布の上品な出汁が十分に染みるまで煮込んで作る。仕上げに柚子を添えるのが、津和野流だそう。

『笑小巻』は、薄いカステラ生地でこし餡を包んだ優しい甘さの和菓子『源氏巻』を、一口サイズにアレンジしたもの。『源氏巻』は元禄時代から津和野の城下町で製造されてきたとも言われている。10月ということで、可愛いハロウィンの焼印入りだ。

里芋焼酎は、津和野名産の里芋と米と名水で製造された、アルコール度数25度の焼酎。

そして“ざら茶(カワラケツメイ茶)”は、江戸時代から津和野で製造されてきたノンカフェインの薬草茶。薬草といってもあまりクセがなく、香ばしくまろやかな風味がとても飲みやすい。

いよいよバスツアーへ!参加はZOOMのURLをクリックするだけ

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必要なものを宅配便で受け取ってZOOMのアプリをダウンロードしたら、後は自宅でリラックスして待機。

当日の参加方法は、事前にメールで送られてくるZOOMミーティングの参加用URLをクリックするだけ。

今回のオンラインバスツアーは、午前10時から11時半まで約1時間半のスケジュール。

開始時間にURLをクリックすると、琴平バス株式会社のツアープランナー山本紗希さんとバス運転手の中野広貴さん、そして他のツアー参加者が既に待機していた。

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お互いに簡単な自己紹介を済ませてから、いよいよ“出発”。

ここからは、津和野町日本遺産センターコンシェルジュの高野龍也さんによる解説を聞きながらの観光となった。

神話の国・島根県らしい迫力の『石見神楽』をZOOMで鑑賞

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まず初めに、津和野町の溪村(たにむら)八幡宮で秋祭りの際に上演される『石見神楽』を鑑賞した。演目は、木ノ口(このくち)神楽社中による『大蛇(おろち)』。

ちなみに“社中”とは、神楽を上演する団体のこと。高野さんによると、津和野町の人口7000人に対して社中が5団体あるそうで、非常に神楽が盛んなまちであることがわかる。

『大蛇』は、日本神話の神スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した有名な伝説を舞台化したもの。スサノオノミコトを演じているのは、津和野町役場の男性職員だ。

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神楽はもともと神社の神主が神事の際に舞っていたものだが、明治維新以降は一般民衆の間にも現在の形で広まったと言われている。

『石見神楽』は、神社の儀式や季節行事などの際に必ず上演されており、地元住民からも観光客からも人気が高いという。

島根県といえば、日本最古の書物『古事記』の舞台としても有名な“神話の国”。和笛と和太鼓の演奏も迫力満点で、しばし神話の世界に引き込まれた。

津和野町のメインストリート・殿町通りを観光後、芋煮会へ

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次に、津和野町のメインストリートである殿町通りへ移動。“山陰の小京都”の異名をとるだけあり、城下町らしい歴史情緒溢れる街並みだ。

大正時代に建てられた歴史ある建物は、そのまま町役場として活用されている。

殿町通りという名前だが、実際に住んでいたのは殿ではなく家老だそう。

殿町通り沿いのお堀には、色とりどりの鯉が泳いでいる。6月には花しょうぶも咲き乱れ、絶好の撮影スポットとして観光客から人気が高いという。

里芋の名産地・笹山地区でZOOM芋煮会!青野山の火山灰土と伏流水の恵み

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そして、いよいよメインイベントの芋煮会へ。里芋の名産地である、津和野町笹山地区に移動する。

“芋煮おばちゃん”こと愛媛県で活躍するフリーパーソナリティやのひろみさん司会のもと、津和野町役場商工観光課長の藤山さんと里芋農家の長嶺常盤さんによる解説をZOOM越しに聞きながら、温めておいた芋煮を里芋焼酎のロックとともにいただいた。

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津和野町では、古くから十五夜に月見をしながら芋煮を食べる“観月会”を行う文化があり、現代でも家庭や地域の寄り合いで食べられ、毎年10月の第3日曜には芋煮と地酒の会と題したイベントが開催されている(今年は新型コロナウイルスのため中止)。

津和野にある青野山の火山活動から生まれた火山灰土壌は水捌けがよく、里芋の栽培に適している。

さらに朝晩と夏冬で寒暖差が大きいので、きめが細かくねっとりとした美味しい里芋が豊富に収穫できるのだそうだ。

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芋焼酎というジャンルの中では珍しい里芋焼酎は、長嶺さんが10年前から改良を重ねてきた自慢の地酒。形が悪く売り物にならない里芋を有効活用するために、里芋焼酎の製造を始めたという。

まろやかでクセがなく飲みやすいのが、里芋焼酎の特徴だ。長嶺さんは現在、里芋ジェラートの開発にも挑戦中とのこと。

“水質日本一”に複数回認定された清流・高津川が流れ、青野山からの伏流水も豊富な津和野町は、非常に水に恵まれている。里芋のほかに、米、鮎、ワサビなども名産品として知られている。

芋煮おばちゃんの明るく軽快な司会進行により、この日の芋煮会は和やかなムードに包まれながら終了した。

遠方に旅行するのが難しいコロナ禍でも、ZOOMを通して臨場感溢れる観光体験ができた。実際の旅行の下見として活用してみるのも、いいかもしれない。

取材・文/吉野潤子

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