
サルが外したとみられる網の部分を確認する阿部代表
青森県むつ市大畑町にある「あべファーム」の夏秋イチゴがサルの食害に遭っているのを22日午前、同ファームの阿部伸義代表(43)が見つけた。ビニールハウス1棟分のイチゴが全て食べられた。同ファームは昨年8月の豪雨でハウス全7棟が冠水し、今月4日から出荷を再開したばかり。阿部さんは「今年は何も起きなければいいと考えてやってきたのでショック」と力を落としていた。
食害に遭ったハウスは道路に最も近い側にあり、網の一部に剥がされた跡があった。阿部代表によると、サルは赤く色づいたイチゴだけを食べており、ハウス内にへたやふんが残っていた。食べられた量は6~7キロ程度とみられる。21日夕には異常なかったという。
22日、連絡を受けた宮下宗一郎市長や市の担当者が現場を訪れ、被害の状況を確認。わなを仕掛けたほか、サルが近づかないよう、同行したモンキードッグのにおいをハウス周辺につけた。今後定期的にパトロールなどを行うという。
取材に対し、阿部代表は「ハウスの弱い部分を壊して侵入されたので、ハウスの強化や電気柵など強い対策を講じていきたい」、宮下市長は「こうした被害が続かないよう、ここで食い止められるようにしたい」と話した。