午後10時、雨の中パジャマ姿の女の子が1人...走り出し追いかける母と娘 とっさの判断

午後10時、雨の中パジャマ姿の女の子が1人...走り出し追いかける母と娘 とっさの判断

  • チューリップテレビ
  • 更新日:2023/05/26

先月、富山県高岡市の母親と娘が夜、雨の中たった1人で歩くパジャマ姿の小さな女の子をみつけました。走り出す女の子…親子は「周りに保護者の姿もない」と不思議に思い、女の子を追いかけます。この後、親子がとった、とっさの判断とは。さらに親子には意外な過去があったのです。

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母 藤森朋美さん:「ここのカーブのところへ向かうと人影が見えたので…」

高岡市の医療事務員・藤森朋美さんと長女で大学生の愛望さんです。藤森さん親子は、先月15日の午後10時近く、高岡市江尻で車を走らせていました。

すると、道路脇にパジャマ姿の小さな女の子が…。周囲に街灯はなく、当時、あたりは真っ暗です。2人は、車から降りて「どうしたの」と声をかけますが…。

長女 愛望さん:「この沿いをずっと走っていって、私はその後を追いかけました」

女の子が走り出したのです。周囲には用水路があちこちに…藤森さん親子がとった、とっさの判断。娘の愛望さんは、女の子が用水路に落ちたり交通量が多い道路に出てしまったりしないように300メートルほど必死に後を追います。その間に母親の朋美さんが110番通報をしました。

「お母さんどこー」泣いて体が冷たい女の子

ようやく追いつくと、女の子は…

長女 愛望さん:「ここでしゃがみ込みました。ずっと泣いていて“お母さんどこー”って泣いていた状態でした」

母 朋美さん:「(雨で)濡れているの“すごい冷たい冷たい”と言っていました」

当時の気温は12℃ほど、さらに雨も降っていて、小さな女の子にはつらい状況でした。

通報を受けた警察官が10分ほどで現場に到着。警察によりますと、女の子は4歳で、親族の家にいたところ、目を離した隙に、ひとりで外に出てしまったということです。

その後、女の子は無事に家族のもとに戻りました。

母 朋美さん:「私1人でもだめだったと思うので娘がいて、2人で助けることができて良かったです」

長女 愛望さん:「ただ後ろを追いかけるんじゃなくて車が走る道に出ないようにとか考えて止めることができたところが良かったと思います」

さらに、親子には意外な過去がありました。

以前にも用水路で命を助けたことが…

実は母親の朋美さんが人を助けたのは初めてではなかったのです。

それは2021年1月26日、午後7時40分ごろ。高岡市早川の用水路で70代の高齢女性が流されました。朋美さんは、その用水路の近くに住んでいて119番通報。この迅速な対応で70代女性の命は救われたのです。

その後、高岡消防署から感謝状が送られました。

今回、女の子を最初に見つけたのも用水路の近く…。2年前の経験があったからこそ、頭も体もすぐに反応できたと振り返ります。

母 朋美さん:「用水を見るとやっぱり危ないと思うので、常にそういった対応ができるようになったのかもしれません」

母と娘の連係プレーが、小さな命を守りました。

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