中川小学校(兵庫県朝来市桑市)の3年生16人が、地元で製造されている「岩津ねぎぽんせん」や市内の観光地などのPRアニメーションを作成した。コンピュータープログラムや食育、ふるさと学習などを兼ねて取り組み、約1年間かけて仕上げた。

岩津ねぎなどのアニメーションを作成した3年生たちと、佐賀建斗さん=中川小学校
児童たちはまず同市や校区の特徴などを調べ、校区内のマルサ製菓が製造する小麦粉などの焼き菓子「ぽんせん」や、岩津ねぎなどについて学んだ。その後、同社の工場を見学し、営業・広報担当の佐賀建斗さんの話を聴いた。同時にプログラミングを学び、岩津ねぎの植え付けや収穫も体験。昨年12月にアニメを作り始めた。
取り組んだテーマは四つ。「朝来市」「岩津ねぎ」「ぽんせん」「岩津ねぎぽんせん」で、担任の川口純弥教諭(36)の指導を受けながら班に分かれて作品を製作した。
児童たちは、それぞれ独自のキャラクターのイラストを描き、コンピューターに取り込んで、プログラムで移動させた。せりふも収録し、吹き出しの文字でも表示している。四つの作品はそれぞれ1~2分。
このうち岩津ねぎぽんせんのアニメでは、キャラクター4人が登場し、おいしさや製法を紹介する。最後には「ぜひみなさんも食べてみてくださいね!」とアピールしている。
女子児童(9)は「時間もかかり、とても難しかったけど、たくさんの人に褒めてもらい、うれしかった」。男子児童(9)は「ぽんせんを食べる時、音に合わせてキャラクターの絵を工夫した。いい動画ができた」と笑顔だった。
一方、同社の佐賀さんは作品を見て「それぞれ個性的な作品で、分かりやすく、上手にできていた」と喜んでいた。
岩津ねぎぽんせんは、市内の道の駅などに順次、出荷している。貼られたシールや売り場の宣伝広告などで、制作の経過を紹介、4本の動画を見ることができるQRコードを掲載している。