F1日本GPでの王座巡る世紀の大混乱......FIA会長はポイントシステム変更を明言もご立腹「元々チームが決めたことなのに、責任を取るのは我々」

F1日本GPでの王座巡る世紀の大混乱......FIA会長はポイントシステム変更を明言もご立腹「元々チームが決めたことなのに、責任を取るのは我々」

  • motorsport.com 日本版
  • 更新日:2023/01/25
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2022年のF1日本GPではレッドブルのマックス・フェルスタッペンが2年連続となるドライバーズタイトルを獲得したが、その裏ではポイントシステムを巡る混乱があった。FIAは今後、その原因となった部分にテコ入れをする構えだ。

雨による中断の影響で最大延長時間を迎え、本来の周回数の半分強で終了した日本GP。フェルスタッペンがトップでチェッカーを受けた一方で、ライバルのシャルル・ルクレール(フェラーリ)がペナルティにより2位から3位に後退することとなり、その瞬間フェルスタッペンのタイトル獲得がアナウンスされた。しかしフェルスタッペン本人を含めた多くの関係者がこの状況下でフルポイントが付与されるとは思っていなかったため、現場は混乱した。

この混乱の背景には、2021年のベルギーGPを受けて改変された新たなポイントシステムがあった。このベルギーGPは、わずか数周のセーフティカーランのみでレースが成立し、ハーフポイントが付与されたことが問題視されたレースだ。

昨年のポイントシステムはレース距離に応じて付与されるポイントが変動する形に変更され、レース距離25%未満で終了したレースの勝者には6ポイント、25〜50%の場合は13ポイント、50〜75%では19ポイント、そして75%以上を走破したレースではフルポイントが与えられることになった。そのため、当初のレース距離の約52%しか消化できなかった日本GPでは、優勝したフェルスタッペンの獲得ポイントが19に減算され、タイトル獲得には届かないと見られていたのだ。

しかし上記の規則には「レースが中断され、再開されなかった場合に適用される」という但し書きがあった。つまり日本GPは中断後にレースが再開されてチェッカーフラッグが振られているため、各ドライバーにはフルポイントが与えられたのだ。しかし、レース距離が短縮されてもフルポイントが付与されるケースが存在することはある意味本末転倒であり、波紋を呼んでいた。

昨年のFIA授賞式では、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表がFIA会長のモハメド・ベン・スレイエムからトロフィーを受け取る際、日本GPで起きた混乱について言及。それに対してベン・スレイエム会長が「日本でのことが議論の的になっていると言ったが、それは違う。FIAは非難されたが、ルールを作ったのはチームだ。我々はそれを履行していたのだ」と反論するという一幕もあった。

FIAはレギュレーションに書かれていることを履行することしかできなかった、というのは確かだが、2023年に向けてはFIAに新たに加入したF1スポーティングディレクターのスティーブ・ニールセンによって、レギュレーションの変更が行なわれることが明らかとなった。

ベン・スレイエム会長はmotorsport.comに対し、そもそもFIAが何か間違ったことをしていたとは思っていないと述べつつも、レギュレーションが改められることになると明言した。

レギュレーションについて質問されたベン・スレイエム会長は次のように答えた。

「ああ、変わる予定だ」

「今スポーティングディレクターを務めるスティーブが、そこの改善にあたることになる」

「日本でのことについてまず第一に言いたいのは、次のレースの前に(日本GPで起きたことに関する)レポートが一式作られた。これは今までなかったことだ。これはFIAのウェブサイトにも載っている」

「そしてポイントについて。これは誰が決めたことなのか? それはチームだ。誰が承認したのか? それもチームだ。我々はそれを履行しなければならなかった」

「そして誰がその責任を取るのか? それは私たちだ。公平性は一体どこにあるんだ? 教えてほしい。腹立たしいことだ」

Jonathan Noble

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