最後は「オバケカレー」でお別れ 「温かい給食ありがとう」諸見調理場60年の歴史に幕

最後は「オバケカレー」でお別れ 「温かい給食ありがとう」諸見調理場60年の歴史に幕

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  • 更新日:2022/08/06
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諸見調理場が提供した最後の給食「オバケカレー」(諸見小学校提供)

沖縄県沖縄市胡屋の諸見小学校(渡久地裕子校長)内の「諸見調理場」が7月20日、老朽化のため約60年の歴史に幕を閉じた。市内で唯一の単独調理場だった。同日、下校前に校内でセレモニーが開かれ、教室前や中庭で花道を作った児童が調理場スタッフや栄養教諭を出迎え、手作りのメダルや花束を手渡し、感謝の気持ちを伝えて別れを惜しんだ。(中部報道部・屋宜菜々子)

諸見小学校は1960年からパン給食を始め、67年から、おかずなども提供する「完全給食」を開始した。本年度は、約420食を提供していた。

児童との距離が近く、手間暇がかかってもリクエストに応じるなど、こだわりのメニューが特徴だった。

特に人気だった「なかよし揚げパン」は、きなこ味とココア味で児童の好みが分かれるため、二つの味の揚げパンを並べた。どちらの要望にも応えた愛情詰まった献立の一つだ。

図書館の絵本に登場する料理や関連メニューを再現する「えほん献立」にも取り組んできた。最終日の20日は、児童のリクエストから選ばれたえほん献立の「オバケカレー」にトンカツが付いたスペシャルメニューを提供。手作業でおばけの形などに型抜きしたニンジン入りのカレーは、多くの児童から人気を集めた。

セレモニーでは、児童を代表して6年の島袋鈴菜(れいな)さんが「温かい給食に支えられてきた。今まで、おいしい給食を作ってくれてありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。

西銘清正調理係長は「諸見小で食べた給食の思い出を一生の宝物にしてください。皆さんが未来に向かって成長できるように、ここで料理ができて良かった」と振り返った。

セレモニー後、最後の時間を地域住民と共有しようと、調理場スタッフらを乗せた車が校区内のパレードへ出発した。夏休み明けから、同小学校の給食は沖縄市の第2調理場から提供される。

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