日本シリーズは4勝1敗決着?/宮本・和田氏対談1

日本シリーズは4勝1敗決着?/宮本・和田氏対談1

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2020/11/21
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日本シリーズを予想する和田一浩氏(左)と宮本慎也氏

リベンジか、それとも返り討ちか。2年続けて巨人とソフトバンクが対戦する日本シリーズが、21日から始まる。昨年はソフトバンクが4連勝で日本一に輝いたが、今年はどんな結果が待ち受けるのか。日刊スポーツ評論家の宮本慎也氏(50)と和田一浩氏(48)が占った。ベテラン遊軍・小島記者の突っ込みに惑わされず、2人が導き出した結論は…。全2回でお届けする。

◇   ◇   ◇

小島記者 いよいよ日本シリーズですね。今年はコロナで特殊なシーズンになっていますが、セ・リーグは巨人。パ・リーグはソフトバンク。まずは、恒例の勝敗予想をお願いします!

宮本 勝負事はやってみなければ分からない。でもそれを予想するのが評論家の仕事。仕方ないからやりますよ!(笑い)。

和田 ハハハ、ホント、そうですよねぇ。でも、今年の予想をする前にひと言、意見しておきたいことがある。なんでセはCSをやらないで、パはやったんでしょう。シリーズの勝敗予想をするにしても、CSがあるかないか、どんな戦いになったのかで違ってきます。同じ条件ではないですよね。

宮本 同感。パはソフトバンクが2試合で勝ったけど、第4戦まで戦っていたらシリーズの戦いにまで影響する。第4戦をやってたら、日本シリーズまで中3日しかないんだから。

小島 セとパで分かれていたNPBを一緒にした意味がないですよね。でも決まってしまったから仕方ないでしょう。今回のCSの結果を踏まえて予想してください。

和田 4勝1敗でソフトバンク。

宮本 おぉ、俺も同じと言いたいけど、ここ数年負けっぱなしのセ・リーグに頑張ってもらいたいという願望がある。4勝2敗でソフトバンク!

小島 願望を込めるというから巨人が勝つと言うのかと思ったら、和田さんよりたった1勝多いだけじゃないですか?

宮本 そうなんだよなぁ(笑い)。でも巨人が有利になる要素があまり見当たらない。せめてCSで4試合戦っていれば…。CSも2試合で決まって、ベストの状態。ただでさえ、ソフトバンクの戦力は12球団NO・1。ロッテなら巨人にもチャンスがあると思っていたんだけど。

和田 まだCSがセで導入されていなかった時を思い出しますよね。CSは、ケガさえなければ最高のコンディション作りになる。精神的な部分でも短期決戦に切り替えられるし、余計なプレッシャーも軽減する。リーグ優勝はソフトバンクの方が早く決まったけど、巨人は長い間、独走を続けてのV。しびれるような戦いはしばらくやってない。昨年だって、何もできずに4連敗でねじ伏せられてしまっていた。厳しくなりますよね。

宮本 それに加え、巨人は東京ドームでやれない。しかも京セラ。大阪ですよ。初めての球場ではないけど、慣れ親しんだ本拠地でやるのと比べれば大違い。京セラは人工芝が硬くて、打球の弾み方が違う。守備側から見て人工芝が順目で、打球が速い。頭で理解していても、余分な神経を使わなくちゃいけない。“地の利”がないどころか、同じパのソフトバンクの方が慣れている。

小島 せめて甲子園でやるべきですね(笑い)。

和田 甲子園をホームにして戦う巨人を見たかったなぁ(笑い)。でも、甲子園でやっていれば巨人に有利になったかも。内野の守備は巨人の方がいい。先輩(宮本)、そうでしょ?

宮本 甲子園でやらないんだから話しても仕方ないけど、確かに土のグラウンドでやると内野の技術力の差が広がる。でもそんなに変わらないよ。ファーストとサードは似たようなもので、二遊間は少しだけ巨人の方がいい。周東のスローイングに不安があるけど、その分、守備範囲は広い。セカンドで固定して起用していれば、もっとうまくなっていたと思うけど。でも巨人はミスをしてたら絶対に勝てない。他の部分の戦力差が大きいもん。

和田 結局、ロッテが負けたのも内野の乱れから。ソフトバンクにもミスはあったけど、ミスが少なくて勝ってきたロッテが、ここ一番の試合でミスをしてたら勝てない。巨人も一緒ですね。

小島 一番がっかりしたのは藤岡。第1戦、ショートへのボテゴロを素手で捕りにいってスルー。これだけなら仕方ないけど、その後、打球を追うこともしない。そのままの流れで“ジャンピング擬投”までして二塁打になっちゃった。

宮本 あのプレーは失点にはつながらなかったけど論外だね。次の回、今度はセンターに抜けそうなゴロを捕って回転して一塁に投げたけど、送球がそれて内野安打になった。そんなに慌てて投げなくても、打ったのはデスパイネ。もう少し丁寧に投げていれば、絶対にアウトにできた。雑なプレーをする癖は、なかなか直らない。

和田 でもデスパイネは一生懸命に走ってましたよ。あのプレーからミスが続いて逆転されちゃった。長いシーズンではケガをしていたり、疲労を考慮して全力では走らないケースがたくさんあるけど、短期決戦は雰囲気が違う。

宮本 内野手って、どんな凡打でも全力で走られるのは嫌なもの。ダラダラと走ってくれれば、こっちも安心して慌てずにプレーできる。だからミスも出ない。短期決戦や大一番でミスが多くなるのは、そうやって普段とは違う雰囲気でやるから。

和田 ただでさえプレッシャーがかかるのに単純なプレーでも全力でやる。場慣れしているチームが強いのは、そういうのに慣れているからでしょう。

宮本 そうそう。だから守備なんかは、普段から丁寧にやることが大切になる。ロッテはいい経験になったんじゃないかな。チームが弱いと、すぐに優勝争いに関係なくなる。勝敗の重要性が低くなると、なんでもないプレーを一生懸命にできなくなる。それを誰かがとがめるとふてくされたりして、雰囲気が悪くなる。でも指摘しないと、そういうプレーヤーが増える。そういう選手を起用しなければいいけど、弱いチームは選手層が薄いから、代わりになる選手がいない。悪循環が続いてしまうんだよなぁ。

小島 それって「ヤ」の付くチームのことじゃないですか?

宮本 限定してないでしょ。優勝争いをしてないチームの一般論!

和田 それじゃ、ヤクルトの話はやめて、日本シリーズの話に戻りましょう(笑い)。

宮本 だから違うって言ってるでしょ(笑い)。(つづく)

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