新生なでしこジャパン、池田太監督が伝えるメッセージとは? チーム作りはすでに第2段階に突入

新生なでしこジャパン、池田太監督が伝えるメッセージとは? チーム作りはすでに第2段階に突入

  • フットボールチャンネル
  • 更新日:2021/11/25
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【写真:舩木渉】

サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)は現地25日に国際親善時試合でアイスランド女子代表と対戦する。

池田太監督が就任してから2回目の活動となる今回の合宿では、チーム作りが早くも第2段階に入りつつあることがうかがえる。国内組のみで行った10月の合宿は「ボールを奪う」というテーマにフォーカスし、前線からの積極的なプレッシングや、そこからのショートカウンターなどの意識を高めることに取り組んできた。

「相手の懐まで取りにいくという、距離のところや、相手のボールの動かしに離れないで粘り強くついていくとか、そういったところを選手に求めています。だいたい寄せても距離を空けて相手に自由を与えてしまっている部分もまだまだあると思うのでので、もう一歩詰め寄る、奪いにいく距離感と、選手同士のチャレンジ&カバーの中から、奪いにいけるシーンを作れればというところは映像を見たりして話しています」

このように池田監督が語る通り、選手たちも前線からの強度の高いプレッシングの重要性を理解し、体現しようとトレーニングに励んでいる。

東京五輪にも出場したDF清水梨紗は「太さんのサッカーの一番のテーマは『奪う』ということ。前回の合宿で五輪の時の分析の結果で、奪いにいくチャレンジが少ないというのがあった中で、自分も振り返ってみたり、もう一度五輪の映像を見てみると、相手の懐にいけている回数は確かに少なかった」と語る。そして「今回の2試合では、個人的にはそういうところを意識してやってみたいなと思います」と前向きに課題克服に取り組めているようだった。

池田体制2度目の活動となる11月の合宿では、攻撃面に主眼を置いたメニューも多く見られている。パスの出し手と受け手の関係のみならず、3人目の動きで相手のディフェンスラインを破るための共通理解を持つこと。高い位置でボールを保持しながら、タイミングよく味方をサポートして攻撃に厚みをもたらすこと。そして、共通理解を持ちながら連係・連動の質を高めていくことなどが日々の練習の中で要求されている。

池田監督も「守備の『奪う』ところを強調したり、ゴールへの推進力は前回のキャンプでトライしたので、今回のキャンプでまたさらに次のステップで攻撃のところにトライしています」と話す。コンディションを考慮して自然と強度の上がる守備のトレーニングを減らしている側面もあるが、攻守両面の意識づけを進めることでチーム作りは早くも第2段階に入ったと言えそうだ。

新体制ではなでしこジャパン初合流となるMF長谷川唯も「ボールを回すためにどういう形を作るかとか、立ち位置のところで基本的なところの確認というか。試合になったら相手もいる中で状況も違いますけど、全員が共通意識を持つという意味の練習ができました。自分も今までやってきた知識にプラスして違う考えというか、立ち位置もどんどん取り入れていけたらいい」とポジティブな印象で練習に励んでいる。

清水は「五輪の時は、そんなにGKのところにプレッシャーをかけて取りにいくような戦術ではなかった。その中で、太さんは前からアグレッシブに取りにいくことをチームに落とし込んでいて、そういう戦術を持っているので、割と前から(プレスに)いくことが多いです。自分のポジション(右サイドバック)だと裏のスペースもあるけど、そこを少し捨てながら、前のサイドハーフや相手のサイドバックのポジションにチャレンジしていくことが多くなるのかなと思います」と、試合の中で自分がプレーした際の具体的なイメージを描いていた。

2度の合宿でミーティングや練習を通してチームに落とし込んできた池田監督の戦術は、欧州の強豪相手に通用するだろうか。DF熊谷紗希は「狙いを持ったチャレンジの中から、次につながる修正を効かせることのできるチャレンジを、出る個々としてもチームとしてもしていきたい」と意気込みを語っていた。

新生なでしこジャパンの初陣となるアイスランド戦は現地25日19時40分(日本時間26日3時40分)キックオフ予定で、BSフジにて生中継される。

(取材・文:舩木渉)

編集部

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