働く70歳代以上、5人に1人へ。70歳代の貯蓄は夫婦・単身世帯別にいくらか

働く70歳代以上、5人に1人へ。70歳代の貯蓄は夫婦・単身世帯別にいくらか

  • LIMO
  • 更新日:2022/09/28

70歳代の生活費も夫婦・単身世帯でチェック

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総務省が2022年9月18日に公表した「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」によれば、2021年の70歳以上の就業率は18.1%です。

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出所:総務省「統計トピックスNo.132統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」

70歳代で働くシニアは2011年の13.1%から5ポイント増え、70歳を超えても働く方はおよそ5人に1人に迫ります。

男女別の就業率を見ると、2021年は70歳以上の男性の25.6%が、女性は12.6%。

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出所:総務省「統計トピックスNo.132統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」

特に2017年以降は団塊の世代が70歳になりはじめ、働く70歳代以降の増加が目立ちます。

70歳代を超えても働く理由には、働くことが好きな以外にも、経済的な理由がある場合もあります。現代の70歳代の貯蓄を見ていきましょう。

【グラフ】70歳代の貯蓄を夫婦・ひとり世帯に分けて円グラフでチェック!年代別の月の生活費もグラフで見る(出所:総務省など)

70歳代・夫婦世帯の貯蓄はいくらあるのか【円グラフ】

まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」から、70歳代・二人以上世帯の貯蓄額を確認しましょう。

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとにLIMO編集部作成

70歳代・二人以上世帯「金融資産保有額」(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均値:2209万円

中央値:1000万円

二人以上世帯の貯蓄の、より実態に近い中央値は1000万円。2019年は「老後2000万円問題」が話題となりましたが、半分という結果になりました。

厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によれば、日本人の平均寿命は男性81.47歳、女性87.57歳。実際には個人差がありますが、まだ70歳代では貯蓄に余裕を持たせたいところです。

分布を見ると4世帯に1世帯が貯蓄200万円未満でした。

70歳代・ひとり世帯の貯蓄はいくらあるのか【円グラフ】

では、ひとり世帯の貯蓄はいくらでしょうか。

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」をもとにLIMO編集部作成

70歳代・単身世帯「金融資産保有額」(金融資産を保有していない世帯を含む)

平均:1786万円

中央値:800万円

二人以上世帯に比べると下がり、平均でも2000万円以下、中央値では800万円になります。

ひとり世帯になるとおよそ3人に1人が貯蓄200万円未満という結果に。病気や介護などもしもの時を考えると、まとまった貯蓄を持っておきたいところでしょう。

70歳代のリアルな「生活費」をグラフで見る

では、70歳代の生活費はどれくらいでしょうか。

総務省の「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果 結果の概要」によれば、70歳代の消費支出は22万5799円(平均世帯人員2.12人)。

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出所:総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果 結果の概要」

60歳代に比べると約3万円下がっていますが、社会保険料や税金などの非消費支出も合わせると月25万円ほどでしょう。

単身世帯も確認しましょう。

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出所:総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果 結果の概要」

70歳代男性で14万8821円、女性で14万7782円でした。60歳代に比べて2万円以上下がっており、こちらも非消費支出をあわせると約16万円ほどと考えられます。

70歳代になれば60歳代のころよりは生活費が減るものの、内訳を見ると食費や保健医療費は増えているため、増える支出もあると想定してきましょう。

まとめにかえて

70歳代の貯蓄と生活費を見てきましたが、年金だけでは生活できず、貯蓄や仕事による収入に頼らざるをえない方もいるでしょう。

2021年4月の改正高年齢者雇用安定法では70歳までの就業機会の確保が努力義務となり、今後も働く70歳代は増えると考えられます。

一方で長く働くには健康管理と、70歳まで働くことを考えたキャリアプランを考える必要があります。

とはいえいつまで働けるかは誰しもわからないですから、働かないで得られる収入、つまり不労所得について株式や投資信託などで検討する必要もあるでしょう。

老後の不安はつきませんが、様々な角度からできる対策を考えていきましょう。

参考資料

総務省「統計トピックスNo.132統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」各種分類別データ

厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」(2022年7月29日公表)

総務省「2019年全国家計構造調査 家計収支に関する結果 結果の概要」

宮野 茉莉子

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