閉経前後に「生理が戻った?」と考えるのは危険!「子宮体がん」の初期症状に注意【医師が解説】

閉経前後に「生理が戻った?」と考えるのは危険!「子宮体がん」の初期症状に注意【医師が解説】

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  • 更新日:2022/05/13
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閉経前後に多い子宮体がんは、子宮頸がんとは違いがあります。子宮体がんの主な症状と子宮体がん検査、治療法、予防法について解説します。

子宮頸がんと子宮体がん…好発年齢・原因・予防法に大きな違い

「子宮がん」は、がんができる場所によって「子宮頸がん」と「子宮体がん」に分けられています。同じ子宮の病気と思われがちですが、この2つは単にできる場所の違いではなく、発症しやすい年齢や原因や予防法が大きく異なっているので、別の病気として考える必要があります。

子宮体がんの特徴……閉経後に多い女性の病気

子宮体がんは閉経後に多いのが特徴。子宮体癌は子宮のお部屋の中にできる癌で、「子宮内膜」という部分の細胞が癌になっていきます。

子宮内膜は、妊娠時に着床のためのベッドとなる部分で、月経がある間は毎月ホルモンの影響を受けて分厚くなって月経として剥がれ落ちていきます。

以前は子宮頸癌が主流で子宮体癌は少なかったのですが、食生活の欧米化や晩産化・未産率の上昇などのせいで、最近では子宮体癌が子宮癌全体のほぼ半分を占めるようになってきているんですよ。

子宮体がんの原因……女性ホルモンのバランス変化・複数のリスク要因も

好発年齢は40~50代の閉経前後。原因として一番大きく関係しているのは、女性ホルモンのバランスの変化です。

卵巣から出ている2種類の女性ホルモンのうち「エストロゲン」は子宮内膜を分厚くする作用を持っていて、もう1つの「プロゲステロン」は内膜をはがして子宮の中をお掃除する作用を持っています。

この「エストロゲン」が「プロゲステロン」よりも過剰に働いてしまうと、内膜の細胞が増えすぎて癌になりやすくなるんですよ。

子宮体癌のリスクが高い人は、「妊娠・出産をしたことがない人」「多嚢胞性卵巣症候群で月経不順の人」「閉経が遅い人」「乳癌のホルモン治療を受けている人」「更年期の治療でホルモンを1種類のみ補っている人」「肥満の人」などです。

子宮体がんの初期症状……不正出血・生理が戻ったと考えるのは危険

子宮体癌の症状で最も多いのが「不正出血」です。特に閉経後の方で不正出血が続く場合は注意が必要ですね。他にも、おりものが増えるという症状で見つかる方もいらっしゃいます。

子宮体がんの早期発見・検査法

子宮体がんも、発見するには子宮体がん検診を受けるしかありません。

子宮頸がんの検査と違って、子宮の奥の方まで細胞を擦り取る細い器具を入れなければいけないので、多少痛みを伴うのが難点ですが、40歳以上でリスクが高い方や不正出血がある方はきちんと検査を受けておいた方がいいでしょう。

清水 なほみプロフィール

女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。女性医療の先駆者の下、最先端の性差医療を学び、「全ての女性に美と健康を!」をコンセプトに現場診療にあたる。ネット・雑誌・書籍等の媒体を通し幅広く健康啓発を行っている。
(文:清水 なほみ(産婦人科医))

清水 なほみ(産婦人科医)

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