カーリング・ミックスダブルス初の五輪出場へ。かつてない激戦に注目

カーリング・ミックスダブルス初の五輪出場へ。かつてない激戦に注目

  • Sportiva
  • 更新日:2021/02/23

第14回全農日本ミックスダブルスカーリング選手権大会が青森県青森市のみちぎんドリームスタジアム(2月23日~28日)で開催される。

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前回大会の上位3チーム。左から準優勝の「藤澤山口」、優勝の「松村・谷田」、3位の「吉田・清水」

2018年平昌五輪から正式種目に採用されたミックスダブルス。JCA(日本カーリング協会)強化部は五輪初出場を目指し、2017年から強化委員会推薦枠を設け、トップ選手によるペアを日本選手権に派遣してきた。今年も以下のペアが推薦チームとして出場する。

◆ロコ・ソラーレ「最新フォトギャラリー」

「吉田・清水」吉田知那美(ロコ・ソラーレ)&清水徹郎(コンサドーレ)
「吉田・松村」吉田夕梨花(ロコ・ソラーレ)&松村雄太(コンサドーレ)
「北澤・両角」北澤育恵(中部電力)&両角友佑(TM軽井沢)
「鈴木両角」鈴木夕湖(ロコ・ソラーレ)&両角公佑(TM軽井沢)

もちろん、前年度優勝の松村千秋(中部電力)&谷田康真(コンサドーレ)ペアの「松村・谷田」と、同準優勝の藤澤五月(ロコ・ソラーレ)&山口剛史(SC軽井沢クラブ)ペアの「藤澤山口」も出場する。

上記6チームと各地域のブロック予選を抜けてきた15チーム、計21チームが3ブロックに分かれて、まずは予選リーグを戦い、勝ち上がった8チームが決勝トーナメントに進んで覇権を争う。

前述したとおり、強化推薦チームが参加するようになって以降、競技レベルは上がる一方。今回も例年にない激戦が繰り広げられそうだ。

「北澤・両角」と「鈴木両角」の推薦2チームが入ったAブロックは、最大の激戦区と言えるだろう。

実績と経験という意味では、過去最多となる4度の優勝を誇る苫米地美智子、賢司夫妻ペアの「チーム苫米地」が図抜けている。どのチームよりもミックスダブルスの戦い方を知っていて、大きなミスは少ない。前回大会では「吉田・清水」に競り勝つなど、4人制トップ選手のペアに一歩も引かない好勝負を演じた。

さらに、中部選手権で首位通過を果たした中嶋星奈(中部電力)&宿谷涼太郎(TM軽井沢)ペアの「中嶋・宿谷」に、関東ブロック準優勝の石垣真央(富士急)と双子の弟・龍耶がペアを組む「チーム石垣」も、推薦チームに匹敵する実力ペアだ。どこが勝ち残っても不思議ではない。

Bブロックは、前回準優勝の「藤澤山口」が有力か。2018年、2019年大会はともに全勝で連覇を達成。昨年「松村・谷田」に土をつけられるまで、日本選手権で前人未到の25連勝という記録を打ち立て、今大会でも最有力候補に挙げる声は多い。

フィニッシャーとしての藤澤の能力の高さはもはや説明不要だが、そこに世界でもトップクラスのパワーを誇る山口のスイープが加わり、高いレベルでバランスが取れている。

この強力ペアを脅かすとすれば、国内屈指のオールラウンダーが組んだ「吉田・清水」の推薦ペアになるだろう。こちらも出場2大会(2018年、2020年)連続3位入賞と、安定した戦績を残している。

この2チームの対戦は予選リーグ終盤に行なわれるが、プレーオフ以降を占ううえでも、注目の一戦となりそうだ。

Cブロックは、前年度優勝の「松村・谷田」が優位だろう。前年度準優勝の「藤澤山口」と推薦4チームを加えた6チームが参加した昨年12月の強化合宿では、非公式ながら総当たりのリーグ戦が行なわれ、首位で終えた。昨年の全勝優勝がフロックではないことは証明済みだ。

「いい調子できている。自信も出てきた」と松村が語れば、「地力がついてきたように感じる」と谷田。ふたりとも明るい表情を見せ、連覇への自信を覗かせた。

ただし、推薦ペアの「吉田・松村」をはじめ、北海道選手権で優勝した竹田智子と直将の夫婦ペア「竹田・竹田」、関東ブロックを6戦全勝で抜けてきた小穴桃里(富士急)&青木豪(札幌国際大学)ペアの「小穴・青木」など、手強い相手がそろっている。その分、「昨年の結果は出来すぎでした。一つひとつ勝っていければ」と谷田は気を引き締めていた。

ちなみに、同ブロックに入った松村なぎさと保の夫婦ペア「軽井沢C.C.」は、「松村・谷田」の松村千秋、「吉田・松村」の松村雄太の両親だ。気心の知れた選手間では「内輪揉め」などと笑いのネタになっているが、父と母が子どもたちに威厳を見せるか、注目したい。

2022年北京五輪の国内選考は、今大会で「松村・谷田」が連覇を遂げれば、日本代表ペアに内定。他のペアが優勝した場合、そのペアと「松村・谷田」、さらに2021年1月1日現在のワールドカーリングツアーランキング国内最上位ペアと、3チームによる五輪代表決定戦(5月下旬に稚内で開催予定)で日本代表の座を争うことになる。

なお、北京五輪出場枠は10。まずは今大会の優勝チームが4月24日に開幕予定(開催地未定)の世界選手権に日本代表として出場し、そこで7位以内の成績を残せば、日本代表の五輪初出場が決定。開催国枠の中国を除いた残り2枠は、年内に開催予定の最終予選で争われる。

新種目での五輪初出場へ近づくのはどのペアか。6日間の熱戦から目が離せない。

竹田聡一郎●文 text&photo by Takeda Soichiro

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