
カメラの前にのっそりと現れ、歩き回る1頭のクマ。
地面に口を近づけ何かを探しているようにも見えます。
今月12日午後11時ごろ、北海道松前町松城にある寺の境内に設置されたカメラが捉えました。
クマは翌日13日の夜、さらに2日後の15日の夜にも出没しました。
クマが3度出没したのは松前城跡のある松前公園のすぐそばにある光善寺です。
この寺から直線距離で300メートルほど離れた専念寺でもクマが目撃されました。
13日の夜、専念寺に務める福島さんが帰宅すると…。
木の陰で動く黒い物体。クマが、クルミを食べていたとみられます。
専念寺 福島重(かさね)さん
「クルミですね。これをパリパリ食べながら音がしたり。帰ってくるときに土手を上がっていく黒い影を見た。(クマが)いるんじゃないかなと思って、回ってきて見たら案の定いた」
20日は秋の彼岸の入り。墓参りが増える時期を前に寺は、警戒を呼びかけます。
専念寺 福島重さん
「クマがどこに来ているか常にチェックしている。ふだんの生活の中に取り込んで(クマと)うまく距離を取って生活することが大事」
松前町は、2つの寺の間にある沢に箱わなを設置し、16日朝にオス1頭がかかったということです。
しかし、クマは複数いるとみられ、町と警察はパトロールを強化しています。
HBC北海道放送