村井宮城県知事に聞く みやぎBA.5対策強化宣言の狙い

村井宮城県知事に聞く みやぎBA.5対策強化宣言の狙い

  • khb東日本放送
  • 更新日:2022/08/05

村井知事をスタジオに招き、第7波が猛威を振るう中、人の移動が活発となる夏休みに入りお盆を迎えようとする中、更なる感染拡大に備え、どのような対応が必要かお話を伺います。

まずは5日の新型コロナウイルスの感染者についてです。3093人の感染と5人の死亡が確認されました。高齢者施設などで5件のクラスターが発生しました。

新たに感染が確認されたのは、仙台市で1748人、石巻市で181人、名取市で117人など計3093人です。
県内4つの高齢者施設でクラスターが発生しました。このうち川崎町では61人、角田市では26人の感染が確認されています。このほか、気仙沼市の港に停泊していた漁船でクラスターが発生し13人が感染しました。
また、20代の男性ら5人の死亡が確認されました。1日に確認される死者数としてはこれまでで最も多くなっています。

続いて、県内の感染状況を日ごとに見ていきます。5日は3093人と金曜日としては過去2番目の多さとなりました。
今週6日間の合計は1万6907人で、先週よりも8%多い状況です。
次に、療養者の状況です。5日午後1時時点の療養者数は過去最多となる3万2247人です。このうち自宅療養者の2万5106人も過去最多となりました。
病床の使用率です。県全体では538床に269人が入院しているため50.0%、これを仙台医療圏に限ってみると60.5%となっています。

県内では7月に入ってから感染者が急増している。予想できた状況でしょうか。
村井知事「ここまで急激に増加することは想定できなかった。宮城は東京から1週間程度遅れて感染者数に変化が出る。東京が急激に増えたことで宮城も同じように増加する予測はできた」

7月の3連休明けに爆発的な感染が始まったようにも見えるが、感染者急増の要因をどのように考えているのか?
村井知事「3連休だけが起爆剤になったとは考えにくい。それならば3連休明けに一旦、減らなければならないが、その後、下がっていない」

こうした状況の中、県は5日に「みやぎBA.5対策強化宣言」を出しました。どういった内容が盛り込まれたのかまとめました。
期間は5日から31日までで、ひっ迫する医療現場への負担を減らすことが狙いです。
県民への呼びかけとして効果的な換気など基本的感染対策の徹底、旅行や帰省など移動する前には事前の検査を求めています。ワクチン接種は若い世代には3回目まで、高齢者には4回目の早めの接種を求めています。
新たな取り組みとして、検査キットを使って医療機関に受診せず陽性かどうかを調べる仕組みを導入しました。発熱やのどの痛みなど症状が出た人は検査キットを申し込み、1日から2日後にキットが届きます。それを使って自分で検査をして陽性だった場合は結果が出た検査キットと身分証明書の写真を登録します。それによって保健所から連絡が届く仕組みです。
申し込みや登録は全て県のホームページから手続きをして、保健所からの連絡も携帯電話のショートメッセージで届きます。検査キットは1回の申し込みで1セットまでで1日の上限が1000個までで、対象になる人は2歳以上65歳未満の県民で持病などで重症化リスクがない人が対象になります。

BA.5対策強化宣言では症状が軽い人には抗原検査キットを送り、医療機関を受診せずに自主検査を行うことになります。この狙いは?
村井知事「医療機関に負担を掛けない。県内は50%、60%前後の病床使用率になっているが、このままではあっという間に100%になってしまう。本来、病院で治療しなければならない人たちが治療できなくなってしまう。重症の人の受け入れができなくなってしまう。病院の負担を少しでも軽くすることが狙い。検査キットの申し込みがきょうの午後3時から始めたが、午後5時にはきょう分の1000個が無くなった」

一方で、過去には軽症者の容態が急変したケースもある。自主検査をした人でも具合が良くならない場合はどうしたらいい?
村井知事「私もその点は心配している。ただ療養者は保健所とショートメッセージでつながっているので状態が悪くなったらすぐに連絡いただく。保健所もすぐに返信する。熱が上がってくるのであれば、病院に入っていただく。今回は、自宅療養ではなく、基本的にはホテルに入っていただこうと思っている。自宅療養は小さな子どもがいるとか特別な事情がなければ自宅療養にはならない」

軽症者が医療機関を受診しないことで更に感染者が増え、結果として医療機関や保健所のひっ迫につながることはないのか?
村井知事「そういうリスクはあると思うが、それ以上に病院の負担が重くなってしまって、結果的に必要な人に必要な医療を提供できなくなってしまう。そのリスクの方を重く捉えた。また、患者さんもストレスがあって医療スタッフにどなってしまって、スタッフが心の病になってしまったということもある。全体の命を救うために、自分がどこまで我慢できるのか、しっかり判断してほしい。苦しい時にはしっかりと申告してほしい。そういうお願いをしたい」

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