アクティビティ志向スマートフォンケース「QUAD LOCK MAG」はマグネット内蔵!!!

「QUAD LOCK」のMagSafe対応版「QUAD LOCK MAG」。iPhone用やPixel 7シリーズ用などが発売されている。
自転車やモーターサイクルなどのアクティビティ・シーンで見かける“頑丈なスマートフォンケース”こと「QUAD LOCK」。
2022年11月にそのMagSafe対応版「QUAD LOCK MAG」が登場したので即座に購入。使ってみたらなかなかイイ感じであったので、レビューしてゆきたいッ!!!

これは従来のQUAD LOCK。背面の独自構造で各種QUAD LOCK対応マウントに固定できる。手軽にマウントへと装着できつつ頑丈さも備えているケースなのだ。

QUAD LOCKのMagSafe対応版のQUAD LOCK MAG。背面の独自構造周囲にMagSafe対応マグネットが埋め込まれ、各種MagSafeアクセサリーが使えるようになった、またMagSafe(やQi)によるワイヤレス充電にも対応している。
QUAD LOCK MAGは、従来のQUAD LOCKの機能性に加えてMagSafe対応マグネットを内蔵にしたもの。新要素としてMagSafe対応が加わったというイメージで、従来のQUAD LOCK対応マウントなど各種アクセサリーのほとんどが、QUAD LOCK MAGでも使える。

新登場のQUAD LOCK MAGは、従来のQUAD LOCK用の各種マウントなどアクセサリーのほとんどをそのまま使用できる。写真は「バックパック&ベルトクリップV3」とそれを装着した様子。ケース背面独自構造とマウントは合体して一体化する。

撮影用BluetoothシャッターのShiftCam「SnapGrip」を装着した様子。これはQUAD LOCK MAGとSnapGripとMagSafeをマグネット吸着で装着している。ケース背面独自構造+マウントのような強固な合体ではないが、十分強くマグネット吸着している。
また、MagSafe対応となったことで、従来のQUAD LOCKスマートフォンケースの“背面の僅かな膨らみ”がなくなった。
従来のQUAD LOCKのケースは、背面が微妙に出っ張っていて、「あぁマウントのしくみ上、出っ張りができちゃうのかな」という感じで、ちょっと気になる形状であった。それがQUAD LOCK MAGでは真っ平になり、スッキリした。

QUAD LOCK MAGの背面。リング状の部分がMagSafe対応マグネットになっている。

QUAD LOCK MAGのマグネットリング部分は「MAGケース用 カラーリング」を使って交換可能。写真のようなカラーが用意されており、ケースにアクセントを加えられる。

QUAD LOCK MAGの背面はスッキリと平らになったので、机上など面の上にフラットに置ける。ちなみにQUAD LOCK MAGの背面はQUAD LOCKシリーズケース中では最薄だそう。
iPhone 14 Pro MaxにこのQUAD LOCK MAGを装着してしばらく使ってみたが、俺的需要においてほぼ完璧であった。
まず手持ちのQUAD LOCK用各種マウントは全部問題なく使えたし、さらには手持ちのApple純正品を含む各種MagSafe充電器で充電できた。MagSafeでマグネット吸着するだけのアクセサリーも全部使えた。やったー♪ 俺のMagSafeライフがさらに捗るゼ!!!

手持ちのMagSafe対応アクセサリーはすべて、QUAD LOCK MAGでも使えた。
ってまあ、メーカーが「MagSafe対応版ケースだョ!」って売ってるんだから、各MagSafeアクセサリーで使えるのは当然。それに加えてQUAD LOCK独自のケースやマウントの堅牢性、マウントの自由度の高さは従来どおりってのが嬉しいところ。頑丈さと扱いやすさで定評のあるケースがMagSafe対応になったのが嬉しい。
ケースは安心感アリで手触りもいい
新たにMagSafe対応となったQUAD LOCK MAG。MagSafe対応以外の点は従来のQUAD LOCKとだいたい同じである。
ケースとしては、頑丈なポリカーボネート製コアをTPU製シェルで包み込んだ「保護/耐衝撃性」に優れたスマートフォンケースだ。端末に当たる部分は薄いスポンジのような素材で、ケース外側はやや硬質。「これだったらスマートフォンをしっかり保護してくれそう」とう手触りだ。

QUAD LOCK MAGの内側と外側。外側はマットでサラサラした手触りで、指紋がつきにくく滑りにくいという印象だ。
従来品もそうなのだが、QUAD LOCKのケースは外側がマット質感でサラサラしていて、指紋がつきにくく汗などで滑りにくいという感触。俺の場合は自転車やモーターサイクルでiPhoneを使うときに保護のためQUAD LOCKケースに入れているが、ケースが頑丈で安心感がありつつ、しっかり握れて滑りにくいという操作時の安心感もあって気に入っている。
また、マウント類に対する着脱がお手軽であるのもグレイト。端末側を45°に傾けてマウントに押し当て、ケース背面とマウントが嵌合した感触があったら、ケースを垂直方向に45°回して縦向きにするか、水平方向に45°回して横向きにすれば装着完了。装着後は不意に外れるようなことはまずない。スゲく強固にホールドされるが、マウント側の青いロック機構を動かして端末を45°回せばスッと外せる。

QUAD LOCKのマウントの一例。マウントやアームは各種あり、用途に応じて構成できる。これはQUAD LOCKマウントをRAMマウントアームに装着したもの。QUAD LOCKマウントは、従来のQUAD LOCKにも新しいQUAD LOCK MAGにも対応している。

マウントへ端末を装着。まず端末を45°傾けてマウントへ押し当てる。

端末背面とマウントが嵌まった感じがしたら、端末を45°回転させ、縦位置もしくは横位置まで回すと固定される。以降は端末は回せなくなりマウントから外せない。

マウント側には青いパーツで作られたロック機構がある。これを押すなどすればロックが外れ、端末を回してスッと外すことができる。
こんなふうな「片手でマウントできる」という手軽さがあり、さらに「マウントへ装着したらまず外れない」という安心感もあり、さらに外すのも容易(慣れると片方でも外せたりする)。このユーザーに好都合な使い勝手をスゲく気に入っている。前述のようにケースとしての堅牢さや手触りもイイし。
QUAD LOCKは息が長い製品で、俺はやや遅く使い始めたが(2018年後半から使用開始)、そこからイロイロ進化中。定番パーツはバージョン2、バージョン3とアップデートが加わり、新機軸のパーツもけっこう登場している。
たとえば2021年には、「モーターサイクルにスマートフォンを固定して走ると、スマートフォンのカメラ機構が故障する」という、その頃によくあった問題を真っ向から解決した「衝撃吸収ダンパー モーターサイクル用」を発売。俺もさっそく使い「なるほどこれならモーターサイクルの振動でスマートフォンのカメラが故障しにくいかも」と効果を実感した。
レインポンチョが好きな俺
じつは、QUAD LOCKを考えるとき、なんとなく“浪費してる感”が浮かんできたりする俺である。というのは、まずiPhoneを買い替えるたびに「QUAD LOCKケースも買わないと!」と思ってしまうからだ。
現行のQUAD LOCKケース、iPhone用だとMagSafe対応版だと6000円弱、従来のMagSafe非対応版だと4000円ちょいという価格になっている。単純な構造のケースとしてはあんまり安くないっていうか少々お高い。
QUAD LOCKは2018年後半から使い始めた。これまでに、以下の端末用にQUAD LOCKケースを買ってきた。端末を買い替えるたびにケースも買ったわけですな。
2018年10月 iPhone XS Max
2019年9月 iPhone 11 Pro Max
2020年11月 iPhone 12 Pro Max
2021年9月 iPhone 13 Pro Max
2021年12月 iPhone 13 mini
2022年9月 14 Pro Max
これまで6個もQUAD LOCKケースを買った。2021年にはiPhone mini用まで買っている。
QUAD LOCKケースは作りがキッチリしているので、サイズが近い端末だからと言って強引に装着したりすると、焦って脂汗をかいたりするほど「全然端末を抜き出せない」という状態になったりする。どの機種で試したか忘れたが、iPhoneの前のPro Maxで使っていたQUAD LOCKケースに新しいPro Maxを入れてみたら、びっちり収まったはいいが、シャレにならないほど全然抜けなくなった。
ので、以降は素直に対応機種用QUAD LOCKケースを買うようにしている。ツイデに言うと、旧機種用QUAD LOCKケースは廃棄。まあ最近のケースは端末に超ジャストサイズの精密さがあるので、QUAD LOCKケース以外でもそうなりがちではあるが。
でも俺の場合、これだけではないのであった。確か、iPhone XS Max用だったと思うが、「レインポンチョ」というオプションカバーを使ってみたら、意外に良かったのだ。レインポンチョは端末を雨から守る透明カバー。お値段は3000円から4000円というレンジで、これも単なる透明カバーのわりにはあんまり安くないっていうか少々お高い。

QUAD LOCKのレインポンチョは、QUAD LOCKケース用の「雨天用カバー」。透明で画面表示が見えたりカメラも一応使えたりする。タッチ操作も可能。各端末ケースごとに発売されている。

iPhone 13 Pro Max用とiPhone 13 mini用。それぞれQUAD LOCKケースに入れ、さらにQUAD LOCKケース用レインポンチョも装着している。ちなみにiPhone 13 Pro MaxとiPhone 13 miniは下取りに出したのでもう手元にない。
こういう感じで、「よし新型iPhoneが出たー、じゃあQUAD LOCKケース買うか! 同時にQUAD LOCKレインポンチョも!」ってことで、ケース&レインポンチョ代として1万円弱くらいかかっていて、端末買い替え時にはケースもレインポンチョもお役御免となり、引き取り手もなく、もったいないなぁという浪費感が残りがちなのであった。
じゃあケースとかレインポンチョ買うのやめたら? ってコトだが、前述のとおり、QUAD LOCKはケースもマウントも使いやすく、自転車やモーターサイクルでのアウトドアアクティビティにもよく向く信頼できる製品。オンリーワン的な孤高の良さが多々あるので買わざるを得ない。
でもレインポンチョは要らなくない? って感じではあり、俺も最初はそう思ったのだが、コレが意外に役立つのだ。
俺の場合、雨の日に外出してアクティブに動き回ったりせず、猫みたいに家にいてゴロゴロしているタイプ。だが晴れた日は犬みたいに前のめりになって外出して動き回ったりする。
そこでレインポンチョが役立つのだ。まあ急な雨降りなんかのときには当然役立つのだが、iPhoneの保護にスゲく役立つ。晴れの日でも。
レインポンチョはけっこー厚手。「TPU製の透明ケースだョ!」って言われても疑わない程度厚手。「ポンチョってわりにはゴツいね」って感じ。

レインポンチョはけっこう肉厚で柔軟。ハリがあって曲げてもシワにならず、すぐ元通りになる。

レインポンチョはボタンやスピーカーやカメラのレンズをカバーする。透明度が高いのでそのまま写真を撮っても「まあまあ高画質」になる。光の加減によっては被写体に白っぽさが加わり、若干ソフトフォーカスっぽくなる(紗がかかる)が。
このけっこう堅牢なレインポンチョは、安心感のあるQUAD LOCKケースを覆うように、ケース前面とサイドとカメラ部をカバーする。ボタンやスピーカーの穴もカバー。端末の画面がやや上を向いていれば、大雨が降ってもたぶん端末に雨水が触れないと思う。
そんなポンチョなので「ホコリっぽい環境でも端末が汚れない」という効果もある。たとえばモーターサイクルにスマートフォンを固定してツーリングしたりすると、けっこー端末が汚れてしまう。端末ケースと画面の隙間にこんなに砂埃が! みたいな。砂埃が付いた画面を指で操作したりすると、指紋ってゆーか指の油で砂埃が筋となって画面にくっついた! とかも。
俺的には、月に1〜2度使うかどうかって感じのレインポンチョだが、使うと明らかに「やっぱレインポンチョ被せとくと端末全然汚れないわー」という効果を痛感する。慣れれば着脱も容易なので、写真など撮るときは手軽に外せてイイ感じ。QUAD LOCKケースの良さはそのままに、さらなる端末保護性を追加できるカバーとして、レインポンチョが好きな俺なのであった。
ちなみにレインポンチョ、装着すると画面の反応が鈍くなることがある。とくにガラス製のスクリーンフィルムを貼っていると「指を画面にやや強く当てて操作する必要がある」という感じ。まあ使っているフィルムにもよると思うが。
また、このレインポンチョ使用時は端末の熱に注意。端末がQUAD LOCKケースとレインポンチョで二重に包まれるカタチいなるので、端末が熱を帯びやすくなる。その状態で、たとえば自転車やモーターサイクルなど直射日光下でナビを使っていたりすると、端末に温度警告が表示されたりもしがちだ。
なお、レインポンチョはやや柔軟で少し伸縮するので、サイズが微妙に違うiPhoneなら流用できはする。だが、違う機種用のレインポンチョを使うと、カメラ部を覆うカバーがやや歪んだり、微妙にボタンが押しにくくなったりするので、やはり使用端末専用QUAD LOCKケース+専用レインポンチョで使うのが気持ちいい。
便利パーツ各種、どれも堅牢で長もちする
QUAD LOCKはいろいろなシーンで使えるスマートフォンホルダー・システムだ。パーツも多々発売されており、それらを組み合わせることで、さまざまな用途に対応できる。

QUAD LOCKのパーツ各種(一部)。さまざまな用途で使えるよう、多種多様なパーツが用意されている。

たとえば「ハンドルバーマウント V2 モーターサイクル用」というパッケージなら、モーターサイクルのハンドルに装着するためのマウント一式が含まれている。これに加えてQUAD LOCKケースがあれば、スマートフォンをモーターサイクルのハンドルにマウントできる。別途クルマ用のマウントを買えば、同じスマートフォンをクルマのダッシュボードにマウントすることができる。
こんな感じで応用が効くQUAD LOCK。基本的には、どこかに固定するための「マウント」と、マンウントにQUAD LOCKケースを装着するための「ヘッドパーツ」を組み合わせれば、QUAD LOCKケースを固定できる。マウントとヘッドパーツの間にアームや各種アダプターなどを入れることもできる。

「衝撃吸収ダンパー」というパーツの説明書より抜粋した図。さまざまな種類のマウントがあり、自転車やモーターサイクルやクルマ、壁などに対応するマウントがある。ヘッドパーツにはQUAD LOCKケースを装着できる。

マウントやヘッドパーツの嵌合部には互換性がある。すべてのパーツの組み合わせが可能なわけではないが、非常に多くのパーツを自由に組み合わせて使える。
パーツを自由に組み合わせて使えるのに加え、QUAD LOCKの各パーツは非常に頑丈。荒っぽく雑に使うのでなければ、たぶん5年や10年といった単位で「長もちで使える」だろう。
俺の場合もイロイロなQUAD LOCKパーツを持っているが、全然壊れる気配がない。買い換えているのはスマートフォンケースとレインポンチョくらい。ほかのパーツは2018年後半からポツリポツリと買い始めたものを引き続き使っている感じだ。
というわけで、俺的に便利に使えているパーツをご紹介。以下、QUAD LOCKのWebサイトから抜粋した写真とともに、パーツの特性や使い勝手をご紹介したい。

自転車のハンドル用マウント「バイクマウント(ステム/ハンドルバー) 自転車用」。25〜40mm径のハンドルバーやステムに適合し、Oリングや結束バンドで固定する。QUAD LOCKケースに入れたスマートフォンを固定後、青いパーツを押し下げることでスマートフォンを外せる。非常にシンプルな構造だが、パイプ状の対象に対して幅広く使えるマウントでスゲく便利。直販価格4290円。

いろいろなパイプに対応するマウント「ストラップマウント ゴルフ/ベビーカー/室内トレーニング汎用」。「コレって自転車とかでもイケるのでは?」と思って買ったら、ばっちりイケた(ただしメーカーは推奨しない使い方だと思うので自己責任で)。バンド部分内側は滑りにくいラバーで、面ファスナー固定式。やや強くベルトを引いて固定すると、自転車のハンドルでも安定的に使えた(バーテープを巻いた上に装着するとかなり安定する)。20〜38mmのパイプに対応。直販価格は4290円。

ベルトやバックパックストラップへ固定できるマウント「バックパック&ベルトクリップV3」。平たいベルト状の対象にクリップできるマウントだ。ただしベルト幅43mm程度以下で、厚み3mm程度以下のベルトなどでないと、安定的に固定されないように感じられる。直販価格3630円。

モーターサイクルなどの車体からの振動を抑えるパーツ「衝撃吸収ダンパー モーターサイクル用」。マウントとヘッドパーツの間に挟み込むようにセットして使う。モーターサイクルと自転車で試したが十分な効果が感じられた。直販価格3300円。

モーターサイクルでマウントとして使うとQi/MagSafe対応端末をワイヤレス充電できる「IP66防水防塵 ワイヤレス充電ヘッド モーターサイクル用 V3」。対応機種はリンク先のPDF説明書に記されている。試したところ、iPhone 14 Pro MaxをセットしたQUAD LOCK MAGで問題なく充電できた。モーターサイクルでツーリングに行くときに使うが、(何らかのUSB出力手段があるモーターサイクルだと)非常に便利に使える。直販価格は1万780円。

RAMマウントのアーム上にQUAD LOCKケースを固定できるようにする「1インチ ボールアダプター RAMマウント用 V2」。「もうRAMマウントでマウントやアーム揃えちゃってるよ〜」という人でもQUAD LOCKケースの利便が享受できる! ということでRAMマウントも多々使用中の俺はコレを愛用中。直販価格4290円。

やや補足。俺の場合、現在RAMマウント「タフクロー(S) φ15.9-28.9mm対応 1インチボール RAP-B-400U」を超絶愛用中。自転車やモーターサイクルのパイプ部分に対して手軽に着脱できるクランプ式マウントだ。ここに適宜アームを追加し、さらに上記の「1インチ ボールアダプター RAMマウント用 V2」をセットすると、手軽に着脱できるQUAD LOCKとしてスゲくラクに使えつつ、車体を離れるときには丸ごと外して携帯できて盗難の心配なしッ!!!
というわけで、俺的にはQUAD LOCKとRAMマウントを必要に応じて組み合わせて使うのがイイかなーと思うがさておき、いろいろ手軽で幅広く活用できるQUAD LOCK製品。MagSafe化を果たしつつ、パーツは相変わらず頑丈で長もちするので、頑丈かつ活用幅が広いスマートフォンケースを探しているなら、ぜひチェックしてみてほしい!!!
スタパ齋藤